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論点と課題北海道の経済と開発

北海道の経済と開発 論点と課題

四六判 194ページ 上製
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-8329-6729-8 C1033
奥付の初版発行年月:2010年03月 / 発売日:2010年03月下旬

内容紹介

長年にわたり北海道の経済政策に関わってきた著者が,その過去・現在・未来についての主要な論争点,すなわち中央政府による開発体制の評価,札幌一極集中をめぐる論点,北海道自立に関する議論,を取り上げ,それぞれの主張に対する持論を平易に展開。併せて北海道開発に関する諸制度の変遷を解説する。


目次

プロローグ                                 
   (1) 本書の視点/(2) 日本の他地域とは異なる北海道の特徴 
第一章 これまでの北海道の経済と開発                     
 はじめに                                 
 第一節 北海道開発の歴史――戦前期                    
 第二節 戦後の北海道――その役割                     
 第三節 戦後の日本経済と北海道経済――高度成長期まで           
 第四節 戦後北海道の開発体制                       
第二章 北海道の現状と問題点                        
 はじめに                                 
 第一節 高度成長に乗り遅れた北海道                    
   (1)資源供給地の役割の喪失/(2)石炭から石油への主要エネ
ルギーの転換/(3) 工業化への乗り遅れ/(4) 開発政策の失敗/
(5) タイミングの遅れ/(6) その他の外的要因
 第二節 北海道の産業構造――高度成長期から現在まで           
 第三節 北海道経済の問題点――域際収支の赤字              
 第四節 一九九〇年代の北海道――大規模リゾート開発の失敗と拓銀破綻   
    (1) 一九八〇年代までの概観/(2) バブルの発生と崩壊/(3) 複
合不況から拓銀破綻へ/(4) 大規模リゾート開発の失敗
第三章 これからの北海道の戦略                      
はじめに                                
第一節 北海道の比較優位性                       
(1)産業面での比較優位性/(2) 資源的要因/(3)環境面での比
較優位性/(4)地理的、歴史的要因/(5)その他の要因 
第二節 これからの経済社会と北海道の目標                
第三節 大都市札幌の位置づけと魅力                   
(1)我が国の国土政策のあり方/(2) 中枢都市の機能/(3) 札幌
の都市的魅力―賑わいを中心に
第四節 北海道の観光                          
(1) なぜ観光か―今日における意義/(2) 北海道の地方圏と業と
しての観光/(3) 北海道観光の問題点とこれからの戦略/(4) ま
とめ
補  論                                 
 はじめに                                
一 北海道開発を問い直す                        
(1) 北海道開発の役割は終わったのか/(2) 北海道開発予算の仕組み
と特徴
 二 もし北海道が独立したら――思考実験としての北海道独立論       

参考文献  
 あとがき  


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