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 日本の領土拡張にみる生態学と文化蝦夷地の征服 1590−1800

蝦夷地の征服 1590−1800 日本の領土拡張にみる生態学と文化

A5判 360ページ 上製
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-8329-6678-9 C3021
奥付の初版発行年月:2007年04月 / 発売日:2007年04月下旬

内容紹介

徳川幕府による蝦夷地の征服を,単なる圧制・抑圧とそれに対する抵抗という視点からだけではなく,日本の進出によってアイヌ社会と文化および蝦夷地の自然・生態系・風景がどのように変化していったかという,新しいユニークな視点から精緻に分析する。

著者プロフィール

ブレット・ウォーカー(ウォーカー,B.(ブレット))

1967年米国モンタナ州ボーズマン市生まれ。1997年オレゴン大学大学院で博士号(歴史学)を取得後,イェール大学歴史学科助教授となり,現在はモンタナ州立大学準教授・歴史学科長。専攻分野は近世日本史であるが,これまでは主として近世のアイヌ民族史や日本環境史などを研究している。著書には本書のほか, The Lost Wolves of Japan〔絶滅した日本のオオカミ〕(カリフォルニア大学出版部, 2005年), JAPANimals: History and Cultures in Japan’s Animal Life〔日本の動物をめぐる歴史と文化〕(ミシガン大学日本研究センター, 2005年)などがある。

秋月 俊幸(アキヅキ トシユキ)

1931年長崎県生まれ。東京教育大学文学部卒業。北海道大学附属図書館を退職後,北海道大学法学部講師を経て,現在,日露関係史や日本北辺地図学史の研究に従事。著書に『日露関係とサハリン島』(筑摩書房,1994年),『日本北辺の探検と地図の歴史』(北海道大学図書刊行会,1999年), 編書に『日本北辺関係旧記目録』(同前,1990年),『明治大正期の北海道—写真と目録』(同前,1992年),『北方史史料集成 第五巻』(北海道出版企画センター,1994年), 訳書にS.ズナメンスキー『ロシア人の日本発見』(北海道大学図書刊行会,1979年),N.V.ブッセ『サハリン島占領日記・1853−54』(平凡社「東洋文庫」,2003年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

訳者まえがき
序  章
 辺境、境界および中間地
 新たな近世日本へ
 読者への覚書
第一章 近世日本国家の北方への拡大
 初期の歴史—政治、権力およびエミシ族
 織田信長と再統一への第一歩
 平和の回復者—豊臣秀吉
 秀吉の北アジア政策
 徳川家康—新たな焦点
 和人地の地位と徳川体制のなかの松前藩
 和人地と蝦夷地の境界線
 ま と め
第二章 シャクシャインの戦い
 ハエ・アイヌとシブチャリ・アイヌの境界紛争
 松前藩の介入の強化
 ハエ・アイヌの衰亡
 江戸幕府の対応
 松前藩の交易政策とシャクシャインの戦い
 ま と め
第三章 アイヌの自治と従属の生態学
 アイヌ生活の実際と従属
 蝦夷地における初期の鉱山活動と環境の悪化
 アイヌの生活と従属の観点からみた穀物
 アイヌたちの日本への輸出品
 ま と め
第四章 交易におけるシンボリズムと環境
 鷹と覇権—進物の政治的シンボル
 アイヌ社会における交易と声望
 北方の風景に生じた変化
 境界紛争とチャシの起源
 ま と め
第五章 サハリン交易—外交と生態系のバランス
 大陸への視座
 中国支配の拡大
 初期のサハリン島探険
 サハリン島の環境と交易
 幕府の支配
 ま と め
第六章 千島交易—ロシアおよび境界問題
 初期の千島交易
 千島諸島へのロシア人の出現
 千島交易におけるロシアの商品
 メナシ・クナシリの戦い
 ま と め
第七章 蝦夷地の伝染病・医療と変わりゆく生態系
 蝦夷地における天然痘の影響
 一八四五(弘化二)年の静内・三石の伝染病
 蝦夷地における交易と疾病
 日本の政治的資本としてのアイヌの医療文化
 ま  と  め
第八章 征服における儀礼の役割
 外交秩序とアイヌ民族
 蝦夷地における日本中心の伝統
 福山城における儀礼
 会所における儀礼
 儀礼と征服
 ま と め
終  章
 博愛的支配の進行
 従順なアイヌたち
 クンヌイへの回帰
参考資料/事項索引/人名索引


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