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 取引所の地域特性と統合過程ドイツ証券市場史

ドイツ証券市場史 取引所の地域特性と統合過程

A5判 328ページ
価格:6,930円 (消費税:630円)
ISBN978-4-8329-6591-1(4-8329-6591-3) C3033
奥付の初版発行年月:2006年02月 / 発売日:2006年02月下旬

内容紹介

従来ドイツ金融制度研究は銀行のユニバーサルバンク機能に重点が置かれてきた.しかし,近年,株式形態での企業金融が活発化するなど変化が生じている.本書ではフランクフルトとベルリンを中心に,今はなき市場も含めドイツの諸地域証券取引市場の歴史特性を明らかにする.

著者プロフィール

山口 博教(ヤマグチ ヒロノリ)

1950年 東京生まれ、55年に北海道へ移転
1974年 北海道大学経済学部卒業
1980年 北海道大学大学院経済学研究科満期退学
1981年 北星学園大学経済学部着任、現在教授
1991年 経済学博士(立教大学)
著書
富森虔児編著『現代の巨大企業−−国際比較の視点から』新評論社、1985年(第4章執筆)
『西ドイツの巨大企業と銀行−−ユニバーサル・バンク・システム』文眞堂、1988年
杉江雅彦編『証券・金融市場の新たなる展開』晃洋書房、2002年(第3章執筆)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

序 章 ドイツの証券市場——諸地域取引所の歴史特性
第1節 はじめに——ドイツ諸地域取引所の歴史的伝統
第2節 フランクフルト取引所対ベルリン取引所
第3節 ナチス期の中央資本市場対西ドイツの連邦制資本市場
第4節 統一ドイツとドイツ取引所株式会社の成立と展開
第5節 直接金融復活への歩み
第6節 ま と め

第1章 国際債券市場としてのフランクフルト証券取引所——生成・発展・転回と歴史特性
第1節 はじめに
第2節 都市フランクフルトの歴史特性
1.国際関係のなかでのフランクフルトの地政学的位置
2.見本市都市から取引所都市へ
3.「旧い富」を支える都市社会層
第3節 フランクフルト取引所の生成・発展・転回
1.1825年までの生成期
2.1866-70年までの発展期
3.1914年までの転回期
第4節 フランクフルト証券取引所の歴史特性
1.先物取引を中心とする投機活動の評価をめぐって
2.ドイツ帝国内の地域取引所および西南部ドイツ地域の「中央資本市場」としての役割
3.ユダヤ系証券業者と個人銀行家の役割
第5節 ま と め

第2章 中央資本市場,ベルリン証券取引所の生成
第1節 はじめに
第2節 19世紀における証券取引所の生成
1.ドイツ帝国建国までの証券取引所(1871年まで)
2.創業活動と先物取引(1896年まで)
3.帝国取引所法の施行とその影響(1914年まで)
第3節 ま と め——1914年までの中央資本市場と地域取引所の役割

第3章 中央資本市場,ベルリン証券取引所の展開
第1節 はじめに
第2節 第一次世界大戦以降の証券取引所
1.第一次世界大戦と証券取引所(1918年まで)
2.インフレの克服と株式取引の高揚(1924年まで)
3.相対的安定期と証券取引所(1929年まで)
第3節 ま と め——両大戦間期の中央資本市場と諸地域取引所の役割

第4章 中央資本市場,ベルリン証券取引所の崩壊
第1節 はじめに
第2節 銀行危機以降の証券取引所
1.銀行危機の発生と対応策(1933年まで)
2.統制経済の開始と証券市場の国家管理(1939年まで)
3.第二次世界大戦と証券取引所の崩壊(1945年まで)
第3節 ま と め——中央資本市場としてのベルリン証券取引所の意義と限界
1.中央資本市場としてのベルリン証券取引所の意義
2.中央資本市場としてのベルリン証券取引所の限界

第5章 西ドイツの連邦制資本市場——4カ国占領とフランクフルト金融市場の復活
第1節 はじめに
第2節 これまでの研究成果
1.ドイツにおける主要な研究
2.日本における主要な研究
第3節 戦時経済の遺産と敗戦前後の証券取引
1.戦時経済の遺産と金融・証券市場
2.証券取引所の再開と旧所有権の清算
第4節 占領政策の相違とフランクフルト金融市場の復活
1.基本方針と占領政策をめぐる連合国間の確執
2.フランクフルトにおけるドイツ・レンダーバンクの創設
第5節 フランクフルト金融市場と西ドイツの連邦制資本市場
1.戦後の経済復興とフランクフルト金融市場
2.西ドイツの連邦制資本市場とその歴史特性
第6節 ま と め

第6章 統合資本市場としてのドイツ取引所株式会社——取引の電子化に伴う複合システムの導入
第1節 はじめに
第2節 電子取引システムの導入過程
1.証券取引所改革の歩み
2.先物取引における電子取引システムの導入
3.現物市場の電子化と取引所改革
第3節 「中央取引所論」対「非中央取引所論」
1.「中央取引所論」の論拠
2.「非中央取引所論」の論拠
3.統合資本市場としてのドイツ取引所株式会社
第4節 諸取引システムとドイツ資本市場の評価
1.IBIS対BOSS-CUBE
2.ドイツ資本市場対ロンドン国際市場
3.フランクフルト証券取引所への業務集中と地域証券取引所の対応
第5節 ま と め

第7章 ハンブルク証券市場の歴史特性——ハンザ取引所の一翼として
第1節 はじめに
第2節 ハンブルク取引所の創業とその組織
1.ハンブルク取引所の創業
2.ハンブルク取引所の組織
第3節 近代における展開と商品取引所
1.近代における取引所の展開
2.商品取引所の組織
第4節 通貨・為替取引所と証券取引所の展開
1.通貨・為替取引所の展開
2.証券取引の開始
第5節 現在のハンブルク証券市場と地域取引所をめぐる論争
1.現在のハンブルク証券市場
2.地域証券取引所をめぐる議論
第6節 ま と め


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