大学出版部協会

 

サハリン・アムール・択捉島へ追跡 間宮林蔵探検ルート

追跡 間宮林蔵探検ルート サハリン・アムール・択捉島へ

四六判 228ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-8329-3406-1 C1025
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 発売日:2020年04月下旬

内容紹介

間宮海峡を発見した男は、アイヌやニブフら北方先住民の力を借りて、サハリンからアムール川へと向かった。目撃したのは「幻の交易地デレン」。二百年後、著者は男の足跡を追いかけ、大陸への上陸地点を探し出した。――北辺の地に生きる人々の姿と大自然を描いた渾身のルポルタージュ!

著者プロフィール

相原 秀起(アイハラ ヒデキ)

1962年、横浜市に生まれる。北海道大学農学部卒。在学中は探検部に所属し、アフリカ、アジアを放浪。85年北海道新聞社に入社。社会部、根室支局を経て、95年からサハリン・ユジノサハリンスク支局駐在。2013年から同紙連載「極東」を担当。
現在、道新ぶんぶんクラブ事務局長。

【著作】
『新サハリン探検記:間宮林蔵の道を行く』(社会評論社、1997年)
『ロシア極東秘境を歩く:北千島・サハリン・オホーツク』(北海道大学出版会、2016年)
『一九四五占守島の真実:少年戦車兵が見た最後の戦場』(PHP研究所、2017年)
極東DVDシリーズ『アムール川・間宮海峡を行く林蔵の旅』(3部作、風交舎・北海道新聞社、2016年)
『ANA857便を奪還せよ:函館空港ハイジャック事件15時間の攻防』(柏艪舎、2019年)
                                      など

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに はるかなる林蔵の旅

第一章 サハリン最果ての村――林蔵立った極北の地
 一 憧憬のルプロワ
 二 海峡を実証した砂丘
 三 村に伝承「昔、日本人が来た」
 四 錦の帽子は語る

第二章 北方領土・択捉島――フボストフ事件、屈辱の敗北
 一 海鳥とラッコの楽園
 二 巨大な滝ラッキベツ
 三 ロシア軍に屈辱の敗戦
 四 間宮林蔵と伊能忠敬
 五 決意を語る生前墓

第三章 宗谷海峡を越えて――再起かけ、決意のカラフト行
 一 出発の地・宗谷岬
 二 白主への道
 三 トナイチャ湖横断
 四 北緯50度の旧国境線に立つ
 五 間宮海峡最狭部へ

第四章 さらば最後の犬ぞり使い――林蔵が残した記録と現在
 一 樺太犬とともに
 二 海峡を越えた友情
 三 石油開発のはざまで
 四 消えた花シライ・サーックラ

第五章 間宮海峡と大陸――上陸地点、残っていた坂道
 一 ラザレフ再訪
 二 大陸上陸の地・タバ湾へ
 三 衛星写真のような林蔵の地図
 四 林蔵の記録通り「街道」発見

第六章 アムール川幻の交易地――デレンと北方先住民
 一 竜の錦を持つ一族
 二 流域の各地に残る蝦夷錦
 三 語り継がれた交易地
 四 狩猟先住民の村「クラスヌィヤール」
 五 アムール川地の果ての岬

おわりに 語り継がれる林蔵


参考文献、資料

年表 間宮林蔵の生涯年表
   間宮林蔵の行程
   相原秀起の取材年表

地図 間宮林蔵の探検ルート
   1999年の択捉島調査ルート図と間宮林蔵の測量地域(推定)
   相原秀起の取材ルート
   南カラフト地図
   間宮海峡タバ湾の古道周辺図と1809年の林蔵の調査ルート
   蝦夷錦の渡来ルートと取材地点


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。