京都大学建築学100年の歩み
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-8140-0338-9 C1052
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年04月中旬
2020年に創立100年を迎えた京大建築学教室。この長い歩みのなかで名だたる建築家たちを輩出してきた。建築環境工学の礎を築いた前田敏男、「構造学派」をつくった棚橋諒、海外から新様式を日本に導入した武田五一……人の暮らしを創り、デザインし、守り続けてきた京大建築学の真髄。次の礎となる建築を築くため、この100年を振り返る。
目次
はじめに
人のいとなみの場を求めて
鉄筋コンクリート構造の開拓者 日比忠彦
建築環境工学を創設した藤井厚二
教育者・大学人としての西山夘三
増田友也の建築的探究
川上貢の日本建築史学
コラム 1 1950年代京大建築学生の講義ノートから
コラム 2 武田五一のアルバム
〈座談会〉歴史を振り返って考える
安全を設計する
庭園から鉄筋コンクリート構造へ そして、また園芸へ 坂静雄
建築耐震構造学の基礎を築いた世界的先駆者 棚橋諒
建築構造学研究の基礎を築いたジェネラリスト 横尾義貫
非なるもの・不なるもの・動なるものの解明を目指した小堀鐸二
寡黙で誠実な教育者 若林實
〈座談会〉守る/受け継ぐ
心地よさを科学する
建築環境工学の礎を築く──独創的な理論構築から建築設計への発展を目指して 前田敏男
多様な考え方と自由な発想を大切にする 堀江悟郎
建築照明のパイオニア 松浦邦男
熱・音響解析に的確な理論を構築した寺井俊夫
建築環境工学におけるオリジナリティを追求した松本衛
〈座談会〉望む/臨む
コラム 3 新型コロナ対策期の学部設計演習
コラム 4 京都大学建築系図書室のこれから
資料編
刊行にあたって──本書はいかに編まれたか
索引
執筆者一覧
編集委員会一覧