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ディートリッヒ.ムルスヴィーク論文集基本権・環境法・国際法

日本比較法研究所翻訳叢書77
基本権・環境法・国際法 ディートリッヒ.ムルスヴィーク論文集

畑尻 剛:編訳
A5判 上製
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-8057-0378-6 C3332
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月下旬

内容紹介

ユーロ救済をめぐる一連の訴訟において注目された、現代ドイツの闘う公法学者。その全体像を伝える論文集。その熱い主張と精緻な理論を、憲法、環境法、そして国際法という三つの柱から縦横に語り尽くす。これを教授ゆかりの12人の専門家が翻訳し、各論稿を理解する上で有益な解題を付した。ムルスヴィークは、「変遷する諸関係の下でそして新たな脅威に対抗して個々人の自由を守ること、同時に個人の自由を保護する法秩序において人間の自然的生活基盤を保持すること、そして根本的な憲法原理の保護によって国民主権を保障すること」(「まえがき」)をめざし、精緻な解釈論を構築し、これを現実問題へとフィードバックする。

著者プロフィール

畑尻 剛(ハタジリ ツヨシ)

中央大学法学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

〈主要目次〉


第Ⅰ部 基本権 
第1章 基本権保護義務の環境保護にとっての意義について
第2章 配分参与権としての基本権,社会的基本権
第3章 基本権介入としての国家による警告, 価値評価, 批判
―国家の情報提供行為を通じた経済・意見誘導―
第4章 連邦憲法裁判所と間接的基本権介入のドグマーティク
―2002年6月26日のグリコール裁判とオ
ショー裁判について―
第5章 基本権ドグマーティクの転換点?
第Ⅱ部 環境法
第6章 環境法における自由と自主性
―より少ない規制によるより多くの環境保護?―

第7章 科学技術の発展に対する行政法による対処
第8章 資源利用料
―賦課金による環境保護の法的問題―
第9章 損害回避・リスク処理・資源管理
―環境法原則としての保護原則, 事前配
慮原則および持続可能性原則の関係に
ついて―
第Ⅲ部 国家組織 / 国際法 / 諸原則
第10章 改正できない憲法原理としての主権国家性
の原則
第11章 訴訟代理人の見地からのドイツ連邦憲法裁
判所のリスボン判決
―欧州における民主主義と主権について
の考察―
第12章 憲法を保護する憲法上の行為義務


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