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 A new plant-human communication theoryRevisiting Land Plant Developmental Morphology

Revisiting Land Plant Developmental Morphology A new plant-human communication theory

高畠 穣:著, 池田 一:著, 江本 泰二:訳
菊判 196ページ
定価:5,000円+税
ISBN978-4-7985-0282-3 C3045
奥付の初版発行年月:2020年02月 / 発売日:2020年02月下旬

内容紹介

本書は、世界中の植物学と農学の研究者および学生から出版を期待されていたものである。植物の形態学に関する多くの本が出版されており、科学的なものが長く求められていたが、出版されてきたのは非科学的なものばかりであった。この本は彼らの期待に応えるべく、満を持して刊行されるものである。
陸上植物の形態は、積み重ね方式により決定される。この積み重ねは次元則・発生則・鏡性則という三則に従っている。次元則は四次・三次および二次元のレベルがそれぞれ被子植物・シダ類・コケ類の形態に対応している。すなわち細胞、茎葉単位、発生単位および体制単位(個体)と積み重ねられるのが被子植物である。鏡性則は前述の単位における積み重ねの方向および傾きを示す。単位は栄養段階に始まり、移行段階を経て最後の段階である生殖発生段階に終わるが、これらの発生単位は被子植物の体制単位(一個体)を構成する。これを示すのが発生則である。
本書のなかでは、植物発生の過程において鏡性則が重要な役割を果たすことを示している。植物発生の事象を観察する中で、鏡性則は植物の形態発生を支持することがわかった。鏡性則は数学的に証明され、本書において詳述されている。
著者は、対象植物の形態が、上記の三則をもとに特定されて初めて受け入れられると考えた。
ファーブルは、植物個体の形態を、個々のポリプのコロニーのように、大部分の植物が形成する同じコロニーの一部とみなした。彼は、植物の大部分は単一の生物体ではなく、個体の集合体、すなわち個体の一社会から成立していると述べた。言い換えれば、一本の木は年ごとに交代し積み重なる個体から成るということである。一般に、これらの形態の個体は、現代生物学では真の形態とはみなされていない。しかし著者らは、陸上植物発生形態学の研究に基づいて、自分たちの見解はファーブルとほとんど同じであると考えた。彼らは、三則に基づいて個体の形態がより明確になったと認識した。

著者たちは 「人間が植物のオーラを感じる」 という話に耳を傾けたことがなかった。実際、調査前にはこの状態には至らなかったが、彼らは、人間に生命力を感じさせるような伸び方で、梅の木が自由に直立して力強く伸びていると感じた。
著者らが提案した観察方法によってメタ個体群中の個々の植物が同定されたので、多くの研究者はメタ個体群ではなく個々の植物の成長と発達の両方を容易に研究することができるであろう。同時に、この観察方法を採用すれば、コロニー内の植物個体間の生理学的関係を解明することができる。
この新しい概念は農学だけでなく自然科学にも貢献するだろう。
この本を通して、著者は人々が植物から学ぶことができることを願っていた。つまり、植物は人々にコミュニケーションのヒントを与え続け、それが人類の生活を向上させるのです。

著者プロフィール

高畠 穣(タカハタ ジョウ)

1926年生-2010没
九州大学農学部卒業後、福岡農業高校教員となる。
専門は、イネの分げつ規則と収穫量を獲得のための増殖技術開発。

池田 一(イケダ ハジメ)

1927生-2011没
九州大学農学部卒(農学博士)。筑紫ヶ丘高校教員、九州大学准教授を経て、
宮崎大学教授(農学部長)、宮崎大学学長を歴任。

江本 泰二(エモト タイジ)

1970年、九州大学農学部卒業。1972年、九州大学農学研究科修士課程修了。1974年、九州大学農学研究科博士課程中途退学(1989年、農学博士)。

1974年、秋田県立農業短期大学助手。1980年、同講師。1985年、同助教授。1989年、同教授。2004年、秋田県立大学教授。2009年、秋田県立大学定年退職。

上記内容は本書刊行時のものです。


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