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国家・メディア・コミュニティ

国家・メディア・コミュニティ

A5判 296ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-7664-2787-5 C3031
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月下旬

内容紹介

▼近代国家の成立にマスメディアはどのように寄与したのか?
▼マス・コミュニケーション研究第一人者の集大成となる1冊!

近代国民国家の成立と維持にとって、マス・コミュニケーションの普及と発達が与えた影響を、国家・メディア・コミュニティの三者の連関から読み解く。
また、書籍や沖縄地方紙等を対象に、戦後日本社会における歴史認識問題についての考察を進めていく。

著者プロフィール

大石 裕(オオイシ ユタカ)

慶應義塾大学名誉教授
1956年生まれ。1979年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、1982年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、1985年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。
財団法人電気通信政策総合研究所研究員、関西大学社会学部専任講師、同助教授を経て、1995年慶應義塾大学法学部助教授、1997年慶應義塾大学法学部教授。2007年慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所長、2011年慶應義塾大学法学部長・大学院法学研究科委員長、2017年慶應義塾常任理事。2021年慶應義塾大学名誉教授。
専門はマス・コミュニケーション論、政治社会学。
主要著作に、『批判する/批判されるジャーナリズム』(慶應義塾大学出版会、2017年)、『ジャーナリズムは甦るか』(共著、慶應義塾大学出版会、2015年)、『メディアの公共性』(編著、慶應義塾大学出版会、2015年)、『メディアの中の政治』(勁草書房、2014年)、『コミュニケーション研究:社会の中のメディア』(慶應義塾大学出版会、初版1998年、第2版2006年、第3版2011年、第4版2016年)、監訳として、マクウェール『マス・コミュニケーション研究』(慶應義塾大学出版会、2010年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第一章 マス・コミュニケーションと近代国民国家
 一 国家と国民的アイデンティティ
 二 マス・コミュニケーションの発展と国民国家の形成
 三 大衆国家と宣伝・キャンペーン
 四 テレビ時代における国家観の多様化と変容
 五 結び――グローバリゼーションとメディア変容――

第二章 情報社会論再考――グローバリゼーションとの関連を中心に――
 一 はじめに
 二 情報社会論の始まりと普及
 三 革命、あるいは再生産?
 四 情報化の進展とグローバリゼーション、そして「歴史の終わり」
 五 デジタル・ディバイド論、そして「帝国」論
 六 結び

第三章 情報化の進展とコミュニティ(論)の変容――国民国家との関連から――
 一 はじめに――コミュニティとは何か――
 二 コミュニティと国民国家
 三 情報化の進展とコミュニティ論の変容
 四 「想像のコミュニティ(共同体)」としての国民国家
 五 結び

第四章 多様化・多層化するコミュニティとコミュニティ・メディア
 一 はじめに――情報化とグローバリゼーションの進展
 二 対抗文化と地域コミュニティ
 三 グローバリゼーションの中のコミュニティ――ディアスポラを中心
 に――
 四 コミュニティの再形成と「コミュニティの結束」
 五 コミュニティ・メディアの変容とヴァーチャル・コミュニティ
 六 結 び

第五章 戦後日本のメディア・ナショナリズムの変容
 一 はじめに――メディア・ナショナリズムとは――
 二 メディア・ナショナリズムと「司馬史観」
 三 メディア環境の変化とメディア・ナショナリズム
 四 戦後日本のナショナリズムの変容
 五 メディアによるナショナリズムの顕在化
 六 結び――近年のナショナリズム意識の動向――

第六章 日本のソフト・パワーの「歴史性」と「政治性」
 一 日本の「ソフト・パワー=ブランド」戦略
 二 日本の自己イメージとソフト・パワー(Ⅰ)――湾岸戦争以前――
 三 日本の自己イメージとソフト・パワー(Ⅱ)――一九九〇年代の変
 容――
 四 日本の自己イメージとソフト・パワー(Ⅲ)――「同時多発テロ」
 と小泉「官邸外交」――
 五 安倍外交のディレンマとアジア・ゲートウェイ構想
 六 結び――連関する「平和国家」と「政治大国」――

第七章 「物語」としての政治と歴史認識
 一 はじめに──言説と文脈――
 二 集合的記憶とニュースの物語
 三 「物語」と構築・構成される「歴史」(一)――歴史教科書問題
 ――
 四 「物語」と構築・構成される「歴史」(二)――歴史小説――
 五 「物語」と構築・構成される「歴史」(三)――評論――
 六 結び

第八章 ジャーナリズムと歴史認識
 一 はじめに──公共圏としてのメディア――
 二 『敗戦後論』の歴史認識
 三 『永続敗戦論──戦後日本の核心――』の歴史認識
 四 結び――公共圏の中のジャーナリズム――

第九章 沖縄地方紙と沖縄の「地方益」
 一 はじめに──「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」(二〇一
 三年四月二八日)をめぐって──
 二 沖縄地方紙に関する評価
 三 沖縄地方紙へのインタビュー結果
 四 考 察


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