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定量分析と国際比較から考える日本の居住保障

国立社会保障・人口問題研究所研究叢書
日本の居住保障 定量分析と国際比較から考える

A5判 316ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7664-2744-8 C3036
奥付の初版発行年月:2021年04月 / 発売日:2021年04月上旬

内容紹介

▼なぜ今「住まい」が問題なのか?
▼貧困対策において、「社会保障としての住宅政策」が喫緊の課題である!
▼先進諸外国との比較から、新たな住宅政策を提言。

格差の拡大が進む日本社会にあって、低所得層の住宅を確保する「社会保障としての住宅政策= 居住保障政策」は重要かつ喫緊の問題である。
本書は、過去の居住保障政策を概観したうえで、現在の貧困層、老々世帯、母子家庭等の居住実態を分析。さらに、国際的な情報・知見を基に新たな住宅政策を提言する。

【分担執筆者】(※執筆順。)
阪東 美智子(ばんどう みちこ)
国立保健医療科学院生活環境研究部上席主任研究官

渡辺 久里子(わたなべ くりこ)
国立社会保障・人口問題研究所企画部研究員

安藤 道人(あんどう みちひと)
立教大学経済学部准教授

浦川 邦夫(うらかわ くにお)
九州大学大学院経済学研究院教授

大津 唯(おおつ ゆい)
埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授

土橋 康人(どばし やすと)
立教大学経済学部助教

森 周子(もり ちかこ)
成城大学経済学部准教授

小西 杏奈(こにし あんな)
帝京大学経済学部講師

佐藤 吉宗(さとう よしひろ)
ストックホルム商科大学欧州日本研究所研究員

倉地 真太郎(くらち しんたろう)
明治大学政治経済学部専任講師

島村 玲雄(しまむら れお)
熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授

著者プロフィール

田辺 国昭(タナベ クニアキ)

国立社会保障・人口問題研究所所長

岡田 徹太郎(オカダ テツタロウ)

香川大学経済学部教授

泉田 信行(イズミダ ノブユキ)

国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部部長

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき(田辺国昭)
序 章 住宅政策と社会保障――日本の課題と国際的課題(泉田信行・岡田徹太郎)

第1部 日本の貧困実態と居住保障の課題
 第1章 社会保障としての住宅政策――住宅行政と福祉行政の手段と体
 系(阪東美智子)
 第2章 住宅費負担と貧困――現役世代へと広がる住宅困窮(渡辺久里
 子)
 第3章 「居住の貧困」の所得勾配――所得低下に伴う住環境の剝奪と
 その多様性(安藤道人・浦川邦夫)
 第4章 国際指標で見た日本の居住水準――低所得者への居住保障の脆
 弱性(大津唯)

第2部 居住保障政策の国際比較
 第5章 イギリス――居住保障と市場の奇妙な相互依存(土橋康人)
 第6章 ドイツ――「社会的市場経済」と変容する州・連邦関係(森周
 子)
 第7章 フランス――歳出削減で揺らぐ「ユニバーサリズム」(小西杏
 奈)
 第8章 スウェーデン――社会住宅を持たない国の居住保障政策(佐藤
 吉宗)
 第9章 デンマーク――「自立」のための住宅セーフティネット(倉地
 真太郎)
 第10章 オランダ――自由市場化と社会住宅のターゲット化(島村玲
 雄)
 第11章 アメリカ――場所・場所・場所に合った政策(岡田徹太郎)

終 章 先進諸外国の政策から何を学ぶべきか――居住保障の安定化に向けて(泉田信行・岡田徹太郎)

資料 住宅政策の国際比較表
索引


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