大学出版部協会

 

美しい日本語 荷風 Ⅰ 季節をいとおしむ言葉

美しい日本語 荷風 Ⅰ 季節をいとおしむ言葉

永井 荷風:著, 持田 叙子:編著, 髙柳 克弘:編著
四六判 228ページ 上製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2616-8 C0395
奥付の初版発行年月:2019年08月 / 発売日:2019年08月下旬

内容紹介

季節の和の文化に酔いしれる
永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、
荷風の鮮やかな詩・散文、俳句にういういしく恋するためのアンソロジー。

▼永井荷風「生誕140年・没後60年」記念出版。
▼荷風の美しい日本語を堪能できるアンソロジーを全3巻で刊行。

永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、荷風研究の第一人者で作家・持田叙子、気鋭の俳人・髙柳克弘が、荷風の美しい日本語を詩・散文、俳句から選りすぐり、堪能できる全三巻のアンソロジー。

著者プロフィール

永井 荷風(ナガイ カフウ)

(1879.12.3-1959.4.30)
東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『濹東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章。1917年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。

持田 叙子(モチダ ノブコ)

1959年、東京生れ。近代文学研究者。慶應義塾大学大学院修士課程修了、國學院大學大学院博士課程単位取得退学。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論社)の編集に携わる。著書に、『朝寝の荷風』(人文書院、2005年)、『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年、第31回サントリー学芸賞)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『折口信夫 秘恋の道』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。

髙柳 克弘(タカヤナギ カツヒロ)

1980年、静岡県浜松市生れ。俳人。早稲田大学大学院教育学研究科で松尾芭蕉を研究し、修士修了。2002年俳句結社「鷹」に入会し、藤田湘子に師事。05年より「鷹」編集長。04年「息吹」で第19回俳句研究賞を最年少で受賞、08年「凛然たる青春」で第22回俳人協会評論新人賞受賞、10年句集『未踏』で第1回田中裕明賞受賞。17年度Eテレ「NHK俳句」選者。主な著書に、句集『寒林』(ふらんす堂、2016年)、『名句徹底鑑賞ドリル』(NHK出版、2017年)、『どれがほんと? ――万太郎俳句の虚と実』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 第一部 荷風 散文・詩より   持田叙子
季節と生きる
 春から夏へ
  いちごの実/春のおとずれ/賞心楽事/牡丹の客/美 味/来青花/
  うぐいす/十六七のころ/長 髪/夏の海/六月の夜の夢/ローン河
  のほとり/夏の町/海洋の旅/夕立/西瓜
 秋から冬へ
  九月の果樹園/葡萄棚/つくりばなし/十九の秋/夜帰る/落 葉/
  冬 至/矢はずぐさ/狐/日本の庭/井戸の水/冬の夜がたり/雪の
  やどり/雪の日/雪 解 
  *
 第二部 荷風 俳句より   髙柳克弘


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。