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選挙干渉と立憲政治

選挙干渉と立憲政治

A5判 356ページ 上製
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-7664-2530-7 C3021
奥付の初版発行年月:2018年07月 / 発売日:2018年07月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

立憲政治は機能していたのか?
第2回衆議院選挙(明治25年)における選挙干渉事件を徹底的に掘り下げ、
藩閥政府 対 民党の権力構造を剔抉する力作。

著者プロフィール

末木 孝典(スエキ タカノリ)

1977年生まれ。2004年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾高等学校教諭、慶應義塾大学非常勤講師、慶應義塾福澤研究センター所員。
主な業績として、「明治期小選挙区制における選挙区割りと選挙区人口―明治22年衆議院議員選挙法未成案をめぐって―」『選挙研究』第30巻・第1号、2014年7月(2014年度日本選挙学会優秀論文賞)、「初期議会期における市民の政治参加と政治意識―議会観、議員観を中心として―」『近代日本研究』第30号、2014年2月、「司法省顧問カークウッドと明治政府」『日本歴史』第759号、2011年8月などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章
 一 はじめに
 二 研究状況
 三 視角と構成

第一章 富山県第四区
 一 富山県第四区における選挙干渉事件
 (1) 富山県の政治的状況
 (2) 候補者の選考
 (3) 選挙干渉事件
 (4) 千々岩選挙長による投票無効決定事件
 二 選挙委員による不当決定取消訴訟
 (1) 第一審
 (2) 上告審
 三 選挙人による投票無効決定取消訴訟
 (1) 公判
 (2) 判決
 四 島田孝之対武部其文当選訴訟
 (1) 提訴
 (2) 中間判決
 (3) 本案審理と判決
 小括

第二章 高知県第二区・選挙干渉事件
 一 事件の発端
 (1) 自由派と国民派の対立
 (2) 両派の候補者擁立
 二 事件の推移
 (1) 選挙活動の開始と治安維持
 (2) 保安条例の施行
 三 開票結果
 小括

第三章 高知県第二区・当選訴訟
 一 提訴までの経緯
 (1) 訴訟準備
 (2) 選挙人による選挙権回復訴訟
 (3) 選挙長に対する刑事告発
 二 当選訴訟
 (1) 提訴と証拠保全申請
 (2) 大阪控訴院(第一審)
 (3) 大審院(上告審)
 (4) 名古屋控訴院(差戻し審)
 (5) 大審院(最終審)
 小括

第四章 佐賀県と大木喬任
 一 佐賀県の政治的状況
 二 大木喬任の選挙干渉
 (1) 目的と方針
 (2) 買収と資金
 (3) 具体策
 三 佐賀県の選挙干渉と治安維持
 (1) 民党側の動き
 (2) 官民の衝突
 (3) 憲兵・歩兵派遣の経緯
 (4) 再投票と保安条例施行
 四 佐賀県の選挙結果
 小括

第五章 東京府
 一 政治家・官僚の動き
 二 警察の動き
 小括

第六章 選挙結果と議会運営
 一 選挙結果
 二 多数派工作
 (1) 自由党をめぐる動き
 (2) 独立倶楽部をめぐる動き
  三 第三議会
 (1) 議員の採決賛否パターン
 (2) 政府の弁明
 (3) 第三議会の帰結
 小括

第七章 言論規制
 一 言論をめぐる法制度とその運用
 二 集会及政社法による言論規制
 (1) 集会・結社をめぐる状況
 (2) 法運用の変遷
 (3) 板垣遊説にみる演説規制
 三 新聞紙条例による言論規制
 (1) 新聞・雑誌をめぐる状況
 (2) 明治二十五年の新聞・雑誌発行停止状況
 (3) 選挙干渉に関わる発行停止記事
 小括

第八章 天皇・政府・内務省
 一 明治天皇と第二回総選挙
 (1) 藩閥内対立の構図
 (2) 明治天皇の立場
 (3) 選挙後の天皇
 二 選挙対策案
 (1) 金子堅太郎案
 (2) 佐藤暢案
 三 政府の指示
 (1) 解散前の訓令
 (2) 解散上奏文
 (3) 解散後の訓令
 (4) 松方・品川内諭
 (5) 府県知事の対応
 四 政府・内務省の具体策
 (1) 告訴、告発、拘束
 (2) 大隈資金問題
 (3) 選挙資金
 (4) 内務省の動き
 五 外国人顧問の選挙干渉論
 (1) モスターフ
 (2) リョースレル(ロエスラー)
 (3) パテルノストロ
 (4) ボアソナード

終章

 参考文献
 初出一覧
 あとがき

 索引


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