新しい消費者教育 これからの消費生活を考える
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2307-5 C3036
奥付の初版発行年月:2016年02月 / 発売日:2016年02月下旬
▼初学者に最適な入門テキスト!
●消費者教育について最重要な基礎知識を厳選、やさしくコンパクトに解説!
●消費生活のなかの重要&最新トピックを「Column」と「CHECK」で紹介!
●発展的な学習のための実践課題を「Active Learning!」に提示!
消費者教育は、2012年の消費者教育推進法の成立によって、新しい時代を迎えました。消費生活に関わる知識を習得し、これを適切な行動に結びつける実践的な能力の育成や、主体的に消費者市民社会の形成に参画し、その発展に寄与できる資質を育むことが重要になっています。新しい消費者教育の理解のために、授業やグループ学習で、また職員や市民の勉強会などで、本書をぜひ役立ててください。
【監修者】
日本消費者教育学会関東支部
(※[ ]内は、執筆章)
【編著者】
神山 久美(かみやま くみ)[第11章・第13章]
山梨大学大学院総合研究部教育人間科学学域准教授、博士(教育学、東京学芸大学連合大学院)。
中村 年春(なかむら としはる)[第4章・第5章]
大東文化大学経済学部教授
細川 幸一(ほそかわ こういち)[第3章・第10章、コラム1]
日本女子大学家政学部教授、法学博士
【執筆者】(※執筆順)
西村 隆男(にしむら たかお)[第1章・第2章・第9章]
横浜国立大学教育人間科学部教授
松葉口 玲子(まつばぐち れいこ)[第2章]
横浜国立大学教育人間科学部教授
吉田 聡(よしだ さとし)[第4章]
「生活経済&経営品質」研究所所長
柿野 成美(かきの しげみ)[第5章]
公益財団法人消費者教育支援センター総括主任研究員
渡邊 裕久(わたなべ ひろひさ)[第6章]
独立行政法人国民生活センター情報管理部
阿部 信太郎(あべ しんたろう)[第7章]
城西国際大学経営情報学部准教授
天野 晴子(あまの はるこ)[第8章]
日本女子大学家政学部教授
坂本 綾子(さかもと あやこ)[第8章]
フォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)事務局次長
橋長 真紀子(はしなが まきこ)[第9章]
長岡大学経済経営学部専任講師
小野 由美子(おの ゆみこ)[第10章]
東京家政学院大学現代生活学部准教授
野中 美津枝(のなか みつえ)[第12章]
茨城大学教育学部准教授
中谷 ゆう子(なかたに ゆうこ)[第12章]
明星学園高等学校教諭
天野 恵美子(あまの えみこ)[第13章]
関東学院大学経済学部准教授
高橋 義明(たかはし よしあき)[第14章]
筑波大学社会工学域准教授
ヴィクトリア・W・トーレセン(Victoria W. Thoresen)[第14章]
ヘードマルク大学(ノルウェー)准教授
中原 秀樹(なかはら ひでき)[コラム2、3、4、5、6]
東京都市大学環境学部教授
目次
序 新しい消費者教育の推進に向けて
Column 1 いのちを消費する者の責任を考える
第Ⅰ部 消費者教育の意義
1章 消費者教育とは ―― 理念と目的
1. 消費者教育の理念 / 2. 消費者教育の目的
2章 消費者教育の歴史と体系
1. 消費者教育の生成 / 2. 消費者教育の歴史 / 3. 消費者教育の
体系
Column 2 「エシカルファッション」が世界を変える
第Ⅱ部 消費者問題の展開とその対応
3章 経済社会の発展と消費者問題の発生
1. 人間の欲望と技術 / 2. 経済社会の発展 / 3. 消費者問題の発
生 / 4. 消費者団体による消費者運動 / 5. 主な消費者問題の歴
史 / 6. 消費者問題の解決
4章 消費者政策の展開
1. 消費者政策の発達 / 2. 消費者政策の展開 / 3. 新しい政策 ―
― 消費者被害の拡大防止と被害救済に関する新制度 / 4. 企業の消費
者対応
5章 国・地方の消費者行政
1. 消費者行政の必要性 / 2. 国による消費者行政の推進 / 3. 地
方消費者行政の推進 / 4. 消費生活センター / 5. 独立行政法人国
民生活センター / 6. 消費生活相談をつなぐPIO-NET / 7. 行政に
おける商品テストの役割
Column 3 スポーツを通して考える消費者の責任
第Ⅲ部 消費者教育の重点領域
6章 商品の安全性
1. 消費者と安全性 / 2. 安全性確保のための法制度 / 3. 被害救
済のための法制度 / 4. まとめ ―― 消費者自身が考えるべきこと
7章 契約と消費者トラブル
1. 消費者と契約 / 2. 悪質商法 / 3. 特定商取引法と特殊販売規
制 / 4. 消費者契約法と消費者契約 / 5. 割賦販売法と割賦販売規
制
8章 生活設計
1. 生きるために必要なお金 / 2. 人生とお金 / 3. 金融の自由化
が家計に与えた影響 / 4. 金融商品を理解するための基礎知識 /
5. 金融トラブルから身を守るために / 6. 人生のセーフティネット
9章 消費者信用
1. キャッシュレス社会の進展と消費者信用取引の拡大 / 2. クレ
ジットカード / 3. 消費者金融 / 4. 関連法 / 5. 多重債務と多
重債務問題の解決法
10章 情報化社会と消費者
1. 情報化社会の功と罪 / 2. 情報の活用と問題点 / 3. 通信・情
報にかかわる消費者トラブル対応 / 4. 情報社会における消費者の自
立
Column 4 グリーンウォッシュ
第Ⅳ部 各ライフステージにおける消費者教育
11章 幼児期・小学生期
1. 子どもへの消費者教育 / 2. 「幼年期」の目標と教材例 /
3. 「小学生期」における消費者教育 / 4. 家庭化における消費
者教育 / 5. 「小学生期」の教材の紹介
12章 中学生期・高校生期
1. 中学生期・高校生期における消費者教育 / 2. 社会科・公民科に
おける消費者教育 /3. 技術科・情報科における消費者教育 / 4. 家
庭科における消費者教育 / 5. 授業実践例
13章 成人期(若者・成人一般・高齢者)
1. 成人期における消費者教育 / 2. 成人期と消費者問題 /
3. 多発する消費者トラブルの事例 / 4. 消費者教育の教材紹介
Column 5 アジア初のフェアトレードタウンとなった熊本市
第Ⅴ部 消費者市民社会の構築に向けて
14章 消費者市民社会の構築に向けて
1. 消費者市民教育 / 2. 権利から責任へ / 3. 消費者市民概念の
共有 / 4. 被害者から積極的な利害関係者へ / 5. 責任ある生活ス
タイルへ(今後の消費者教育) / 6. 他者の状況の考慮 / 7. おわ
りに
Column 6 紛争鉱物と消費者の選択
資料
① 消費者教育の体系イメージマップ
② 消費者教育の推進に関する法律
③ 消費者教育の推進に関する基本的な方針(抜粋)
④ 学習指導要領(抜粋)
⑤ クーリング・オフ制度の知識
索 引