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アンドレ・ブルトンの詩的世界

慶應義塾大学法学研究会叢書 別冊16
アンドレ・ブルトンの詩的世界

A5判 272ページ 上製
価格:5,390円 (消費税:490円)
ISBN978-4-7664-2272-6 C3098
奥付の初版発行年月:2015年10月 / 発売日:2015年10月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼シュルレアリスムの創始者、ブルトンの詩を「自動記述」を軸に読み解きながら、その詩的イマージュの連鎖のなかにことばの運動を析出させる、鮮やかな詩論。

『溶ける魚』、『地の光』、『水の空気』、『狂気の愛』、ジョアン・ミロとの共作『星座』 ――。
シュルレアリスム全体を貫くオートマティスム(自動記述)は、ブルトンの詩においてどのように展開したのか?
ブルトンにとって「イマージュ(image)」とは何だったのか?
謎めいた詩的イマージュの連鎖に隠された、ことばの運動そのものを浮かびあがらせる、著者渾身の詩論。

著者プロフィール

朝吹 亮二(アサブキ リョウジ)

慶應義塾大学法学部教授、詩人。
1952年生まれ。1975年慶應義塾大学文学部卒業、1979年同大学大学院修士課程文学研究科修了、1982年同大学大学院博士課程文学研究科単位取得退学。
著書に、『opus』(1987年)、『密室論』(1989年)、『明るい箱』(1994年)、『現代詩文庫 朝吹亮二詩集』(1992年)など。1987年、詩集「opus」で第25回藤村記念歴程賞受賞。翌年、同作で第1回三島由紀夫賞候補。2011年、『まばゆいばかりの』で第2回鮎川信夫賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに


『磁場』から『処女懐胎』へ ―― 詩的共著作品について
イマージュ論の展開
『溶ける魚』論
『地の光』論
『水の空気』についてのノート
ブルトンの詩の読解
詩的アナロジーについてのノート
『星座』について ―― ブルトンとジョアン・ミロ


『磁場』序説 ―― 女の顔をした象と空飛ぶライオン
複数性のテクスト
イマージュの変身譚
シュルレアリスムの都市についてのノート
博物誌の方へ
『狂気の愛』における結晶

 あとがき


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