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新版 小林秀雄 越知保夫全作品

新版 小林秀雄 越知保夫全作品

四六判 560ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7664-2260-3 C3095
奥付の初版発行年月:2016年01月 / 発売日:2016年01月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼新書簡・新解説・索引などを追加収録した新版。

名作「小林秀雄論」から、フランス文学、芸術、古典を論じる日本カトリック文学の至高の作品集。

著者プロフィール

越知 保夫(オチ ヤスオ)

1911年、大阪市西淀川区姫島生まれ。批評家・詩人。
東京の暁星小学校のときカトリックの洗礼を受ける。第一高等学校から東京帝国大学文学部仏文科へ進学。高校のころから吉満義彦に師事する。大学に進学後、左翼運動に参加し、投獄。その後、文学活動をはじめ、1940年から43年の間、吉田健一や中村光夫らが参加した雑誌「批評」に詩を発表。翻訳(共訳)に、エマニュエル・ムーニエ『人格主義』(1953年)、ヴァン・デル・メールシュ『人間を漁るもの』(1954年)、ギュスターヴ・ティボン『二人での生活』(1960年)がある。1954年から晩年にかけて、同人誌「くろおぺす」に小林秀雄論やジョルジュ・ルオー論、フランス文学論、演劇論、日本の古典論などを発表。1961年没。没後2年、遺稿集『好色と花』(1963年)が筑摩書房から刊行された。

若松 英輔(ワカマツ エイスケ)

批評家。『井筒俊彦全集』編集担当。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部フランス文学科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。代表著作に『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会、2011年)、『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会、2015年)、『魂にふれる』(トランスビュー、 2012年)、 『吉満義彦 詩と天使の形而上学』(岩波書店、2014年)など。他、越知保夫論に『神秘の夜の旅』(トランスビュー、 2011年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次


小林秀雄論
近代・反近代
 ―― 小林秀雄「近代絵画」を読む
小林秀雄の『近代絵画』における「自然」
ルオー
    

ルウジュモンの『恋愛と西洋』を読む
『恋愛と西洋』に対するサルトルの批評について
「あれかこれか」と「あれもこれも」
 ―― ダーシーの『愛のロゴスとパトス』を読む
ガブリエル・マルセルの講演


道化雑感
宇野千代の『おはん』
チエホフの『三人姉妹』
モスクワ芸術座のリアリズム
クローデルの『マリアへのお告げ』について


モンテーニュの問題
個と全体


能と道化
好色と花
 ―― エロスと様式
すき・わび・嫉妬


パントマイム「惨事」
 ―― グリムの童話より
楽劇 ブオンコンテの最後
 ―― ダンテ神曲「煉獄篇」より脚色


書簡・その他
 補遺
 一九五八年九月十九日付木村太郎宛書簡
 一九六〇年四月十八日付木村太郎宛書簡

越知保夫に関するエッセイ・評論
 補遺 〝一杯のお茶のこと〟  越知悦子
越知保夫年譜
求道の文学 ―― 越知保夫の生涯と作品  若松英輔
初出一覧
索引


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