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神秘哲学 一九四九年― 一九五一年

井筒俊彦全集第二巻
神秘哲学 一九四九年― 一九五一年

井筒 俊彦:著, 木下 雄介:解題・索引
四六判 660ページ 上製函入(ビニールカバー付き)
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-7664-2072-2 C3310
奥付の初版発行年月:2013年10月 / 発売日:2013年11月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

▼初期代表著作の『神秘哲学』を収録。その他、初期の思想形成期に特徴的な「詩と哲学」への考察を正面から論じたエッセイなど、井筒の神秘主義の理解を深めるのに必読の著作群を収録。

▼解題では、各著作の基本的な書誌情報に加えて、『神秘哲学』初版と人文書院版、著作集版の間の重要な校異を収録。

▼月報では、安藤礼二、高橋巖、納富信留といった豪華な執筆陣が多角的に『神秘哲学』を論じる。

▼充実した索引付き。

著者プロフィール

井筒 俊彦(イヅツ トシヒコ)

井筒 俊彦(いづつ としひこ)
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。

木下 雄介(キノシタ ユウスケ)

中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
1957年東京都生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年東京都立大学大学院博士課程満期退学。フランス文学・イスラーム哲学専攻。
主要業績:「不可解なペニュルチエーム――マラルメの散文詩『類推の魔』について」(『東京都立大学人文学報』1984年)、「イブン・シーナーの魂論」(『イスラーム哲学とキリスト教中世』I、岩波書店、2011年)、イブン・シーナー『魂について』(翻訳、知泉書館、2012年)等。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
井筒 俊彦(いづつ としひこ)

【解題・索引】
木下 雄介(きのした ゆうすけ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。

目次

  凡 例

  一九四九年
詩と宗教的実存―― クロオデル論
神秘哲学
 第一部 自然神秘主義とギリシア
  覚 書 / 第一章 自然神秘主義の主体 /
  第二章 自然神秘主義的体験―― 絶対否定的肯定 /
  第三章 オリュンポスの春翳 / 第四章 知性の黎明 /
  第五章 虚妄の神 / 第六章 新しい世紀―― 個人的我
  の自覚 / 第七章 生の悲愁―― 抒情詩的世界観 /
  第八章 ディオニュソスの狂乱 / 第九章 ピンダロス
  の世界―― 国民伝統と新思想 / 第十章 二つの霊魂観 /
  第十一章 新しき神を求めて―― 形而上学への道 /
  第十二章 輪廻転生から純粋持続へ

 第二部 神秘主義のギリシア哲学的展開
  序 文 / 第一章 ソクラテス以前の神秘哲学 /
  第二章 プラトンの神秘哲学 /
  第三章 アリストテレスの神秘哲学 /
  第四章 プロティノスの神秘哲学

  一九五〇年
『アラビア語入門』 序文

  一九五一年
神秘主義のエロス的形態―― 聖ベルナール論 

 解 題  木下雄介
 索 引


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