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ソフト・パワー再考イメージの中の日本

イメージの中の日本 ソフト・パワー再考

B7 252ページ 並製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-1539-1 C3031
奥付の初版発行年月:2008年08月 / 発売日:2008年08月上旬

内容紹介

日本におけるソフトパワーの源泉を再検討


【編著者】
大石裕(おおいし ゆたか)
慶應義塾大学法学部教授、同メディア・コミュニケーション研究所長
山本信人(やまもと のぶと)
慶應義塾大学法学部教授、同グローバルセキュリティ研究所副所長

【執筆者】
今野茂充(こんのしげみつ)
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究員
山腰修三(やまこし しゅうぞう)
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究助教、東海大学・東洋大学・二松学舎大学非常勤講師
平井智尚(ひらい ともひさ)
慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程
祁景瀅(キ ケイエイ)
桜美林大学非常勤講師
柴田公子(しばた きみこ)
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程
烏谷昌幸(からすだに まさゆき)
武蔵大学政治経済学部専任講師
河島基弘(かわしま もとひろ)
群馬大学社会情報学部専任講師
阿部るり(あべ るり)
上智大学文学部新聞学科専任講師
昇亜美子(のぼり あみこ)
日本学術振興会特別研究員・政策研究大学院大学客員研究員
高木佑輔(たかぎ ゆうすけ)
日本学術振興会特別研究員・慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程
飛鳥田麻生(あすかた まお)
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員

目次

はじめに   大石裕・山本信人

第1章 ソフト・パワーと日本の戦略   今野茂充
 1 はじめに
 2 ソフト・パワー概念の再検討
 3 日本のソフト・パワーの源泉
 4 おわりに——日本のソフト・パワー戦略の課題——

第2章 日本のソフト・パワーの「歴史性」と「政治性」   大石裕
 1 動き出した「ソフト・パワー=ブランド」戦略
 2 日本の自己イメージとソフト・パワー(I)——湾岸戦争以前——
 3 日本の自己イメージとソフト・パワー(II)——90年代の変容——
 4 日本の自己イメージとソフト・パワー(III)——「同時多発テロ」と小泉「官邸外交」——
 5 安倍外交のディレンマとアジア・ゲートウェイ構想
 6 連関する「平和国家」と「政治大国」

第3章 メディア報道と世論調査にみる日本の自己イメージ   山腰修三・平井智尚
 1 はじめに
 2 「小泉政治」の総括と評価の中にみる日本の自己イメージ
 3 イメージギャップを増幅した靖国参拝
 4 ミサイル発射実験/核実験に関する報道と自己イメージ
 5 おわりに

第4章 靖国問題をめぐる中・韓の対日イメージ   祁景瀅・柴田公子
 1 はじめに
 2 靖国問題をめぐる中国の対日イメージ
 3 靖国問題をめぐる韓国の対日イメージ
 4 おわりに

第5章 2006年の北朝鮮ミサイル・核問題と日本——米国・中国・韓国の新聞報道——    今野茂充・柴田公子
 1 はじめに
 2 北朝鮮によるミサイル発射実験と日本
 3 北朝鮮による核実験と日本
 4 北朝鮮問題における「日本カード」論
 5 北朝鮮問題と日本の課題

第6章 米豪の日本イメージ——靖国問題を事例として——
   烏谷昌幸・河島基弘・阿部るり
 1 はじめに
 2 米国の世論と対日イメージ
 3 中国系アメリカ人の史実保全運動
 4 米国主要紙の靖国報道
 5 オーストラリアの立ち位置
 6 歴史問題に関するオーストラリア主要紙の論調
 7 オーストラリアの世論と対日イメージ
 8 おわりに
第7章 東南アジアにおける日本イメージと日本外交
   ——1970年代を中心に——   昇亜美子
 1 はじめに——日本外交における日本イメージ
 2 日本の東南アジア外交と日本イメージ
 3 1970年代の日本と東南アジア
 4 日本における反応
 5 福田ドクトリン
 6 おわりに

第8章 東南アジア諸国の日本イメージ再考
   ——遠い存在、身近な「日本」、期待——   山本信人、高木佑輔
 1 なにが問題か
 2 経済大国日本への布石
 3 世論調査からみる日本のイメージ
 4 日本企業の東南アジア進出
 5 都市中間層・消費社会・「日本」
 6 社説のなかの日本イメージ
 7 日本の行動に対する評価
 8 日本への「期待」と「評価」へ

第9章 中国の対日イメージの基本構造   飛鳥田麻生
 1 はじめに
 2 「歴史」イメージの構造
 3 「対米従属」イメージの変遷
 4 「先進国」イメージの限界
 5 おわりに——小泉政権下の日中関係と対日イメージ

第10章 2007年・従軍慰安婦問題
   ——「日本」はどう報じられていたか——   山本信人
 1 問題設定
 2 価値外交
 3 従軍慰安婦問題と「違和感」——2007年3月の動向——
 4 アメリカ下院決議の余波
 5 日本の自他イメージ・行動・評価
 6 おわりに

参考文献


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