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〈弱い専門システム〉の構築に向けて大都市郊外の変容と「協働」

SFC総合政策学シリーズ
大都市郊外の変容と「協働」 〈弱い専門システム〉の構築に向けて

B7 196ページ 上製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-7664-1520-9 C3336
奥付の初版発行年月:2008年04月 / 発売日:2008年04月上旬

内容紹介

▼行政や市場を中心とした「強い専門システム」から、柔軟にニーズに対応できる当事者中心の「弱い専門システム」へ——。大都市郊外で現在起こっている高齢化、単身化、コミュニティの喪失といった問題に対し、「協働」による解決をはかる方法を提案。


【編者】
大江 守之(おおえ もりゆき) 第1章、第6章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。
1975年 東京大学理学部卒業。1977年 同大学工学部卒業。国立社会保障・人口問題研究所人口構造研究部長を経て1997年より現職。博士(工学)。『総合政策学』(編著、慶應義塾大学出版会、2006年)、「人口変動と都市・住宅政策」(岡部光明編『総合政策学の最先端

目次

序文

第1章 大都市郊外地域における家族・コミュニティ変容と〈弱い専門システム〉の構築 大江守之
 1 はじめに
 2 わが国における家族システムの変容
 3 大都市郊外地域のコミュニティと人口転換期世代の家族
 4 「弱い専門システム」の構築に向けて

第2章 東京圏における郊外化と郊外住民の人口学的特性   藤井多希子
 1 はじめに
 2 高度経済成長期における東京圏の郊外化プロセス
 3 コーホート分析による人口構造の変化と郊外の特徴
 4 家族類型からみた郊外地域の特徴とその変化
 5 郊外化の終焉と崩れゆく郊外の同質性

第3章 東京圏郊外の世代間関係と世代交代 藤井多希子
 1 はじめに
 2 世代間関係を把握することの意義
 3 世代間関係からみた郊外の姿
 4 ミクロレベルで多様化する郊外

第4章 東京圏郊外地域の変容と空き家の増加 駒井正晶
 1 はじめに
 2 住宅市場の指標としての空き家
 3 東京圏郊外における空き家
 4 郊外地域における空き家増加とその影響
 5 おわりに

第5章 大都市郊外におけるコミュニティ・ケアの仕組みづくり
——横浜市地域ケアプラザ地域交流事業の実態分析を通して   石井大一朗
 1 はじめに
 2 研究の枠組み
 3 地域交流事業の課題と地域構造分析
 4 地域交流事業の課題と今後の方向性
 5 yCPにみるコミュニティ・ケアの仕組み
 6 おわりに

第6章 〈弱い専門システム〉としてのコミュニティ・カフェ
——横浜市戸塚区ドリームハイツ「ふらっとステーション・ドリーム」を事例として   徳村光太・大江守之
 1 はじめに
 2 横浜市戸塚区ドリームハイツの現状と課題
 3 コミュニティ・カフェ「ふらっとステーション・ドリーム」
 4 ふらっとステーション・ドリームの成立構造と意義
 5 運営と組織
 6 まとめと展望

索引


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