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クック諸島調査の論集サンゴ礁の景観史

サンゴ礁の景観史 クック諸島調査の論集

B7 520ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-7664-1478-3 C3022
奥付の初版発行年月:2008年05月 / 発売日:2008年05月上旬

内容紹介

▼地球上、人類が最後に到達した陸地であり、もっとも過酷な居住環境であるサンゴ礁の島々に、人々はどのようにして、生きるための景観をつくり上げたのか。考古学、民族学、地理学、言語学、形質人類学など、様々な角度から検証する論文集。
▼人間の文化的社会的秩序と自然環境の融合によって生み出される「景観」を考察し、
新たな環境論と人間居住史に一石を投じる。


近森 正(ちかもり まさし)慶應義塾大学名誉教授 文学博士
森脇 広(もりわき ひろし)鹿児島大学法文学部教授 理学博士
山口 徹(やまぐち とおる)慶應義塾大学文学部准教授 ph.D. in Anthropology
塚本晃久(つかもと てるひさ)中京大学、三重大学、名古屋外国語大学非常勤講師 ph.D. in Linguistics
棚橋 訓(たなはし さとし)お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授 博士(社会人類学)
吉田俊爾(よしだ しゅんじ)日本歯科大学生命歯学部講師 博士(歯学)
朽木 量(くつき りょう)千葉商科大学政策情報学部准教授 博士(史学)
塩崎 豊(しおざき ゆたか)埼玉県教育委員会

目次

はじめに
1. サンゴ礁の景観史(近森 正)

第I部  どこからきたか
2.  東ポリネシアの初期居住に関する自然史的背景(森脇 広)
3.  環礁における人間の初期居住(近森 正)

第II部  すみかを創る
4.  すみかを創る−サンゴ礁の形成と人間居住−(近森 正)
5.  ヒクが植えた椰子の樹−北部クック諸島における地形発達と先史遺跡−(近森 正)
6.  ヘヌア・村のある島−環礁州島の地形発達と人間居住−(近森 正)

第III部 資源を利用する
7.  環礁の植生変化と人間居住(近森 正)
8.  環礁のピット農耕(近森 正)
9.  クロチョウガイをめぐる環礁の文化史−北部クック諸島プカプカ環礁の考古学調査−(山口 徹)

第IV部 歴史をつくる
10.  島のおきて−環礁社会の資源管理と危機対応−(近森 正)
11.  死者と釣針−プカプカ環礁の民族考古学−(近森 正)
12.  マラエに読む先史時代の文化景観−トンガレヴァ環礁の祭祀遺跡−(山口 徹)
13.  生存のための伝統−ナサウ島をめぐる領有問題−(近森 正・塩崎 豊)
14.  プカプカ島の民話(塚本晃久)

第V部  現在に生きる
15.  MIRAB社会における文化の在り処−ポリネシア・クック諸島の文化政策と伝統回帰運動−(棚橋 訓) 
16.  プカプカ語の遠称の指示表現(塚本晃久)
17.  クック諸島出土ポリネシア人の人類学的研究(吉田俊爾)

第VI部 高い島のくらし
18.  先史ラロトンガ社会の内陸利用(山口 徹・朽木 量)
19. 山のマラエ・海のマラエ−東ポリネシア・ラロトンガ島の祭祀遺跡(山口 徹)
20.  山に登るオオハマボウ−海洋島の植生変化と人間居住(近森 正) 


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