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ポスト・ウォー・シティズンシップの思想的基盤

叢書 21COE-CCC 多文化世界における市民意識の動態42
ポスト・ウォー・シティズンシップの思想的基盤

萩原能久:編著
A5判 264ページ 上製
定価:3,400円+税
ISBN978-4-7664-1468-4 C3331
奥付の初版発行年月:2008年01月

内容紹介

さまざまな政治思想を批判的に検討し、戦争を手段としない政治社会形成へ向けて、自らの意思で政治参加を志す個人を基盤とするシティズンシップの可能性を模索する。


萩原能久(はぎわら よしひさ)
慶應義塾大学法学部教授。
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。
主要業績に、『ポスト・ウォー・シティズンシップの構想力』(編、慶應義塾大学出版会、2005年)、『いま平和とは何か』(共著、法律文化社、2004年)、「ラビリンス・ワールドの政治学1-12」『法学セミナー』484号(1995)-495号(1996)など。

堤林 剣(つつみばやし けん)
慶應義塾大学法学部教授。
1966年生まれ。ケンブリッジ大学大学院政治思想Ph. D.
主要業績に、「自由のパラドックス」『思想』883号(1998年)、「バンジャマン・コンスタンの思想世界」『法学研究』74巻8号(2001年)など。

堤林 恵(つつみばやし めぐみ)
1978年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。
主要業績に、「Sound of Silence——戦後世界における<寛容>の問題性と可能性」(堤林剣・堤林恵共著)萩原能久編『ポスト・ウォー・シティズンシップの構想力』(慶應義塾大学出版会、2005年)など。

川上洋平(かわかみ ようへい)
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程。
1979年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。
主要業績に、「ジョゼフ・ド・メーストルの主権論における専制批判——『人民主権』と摂理主義」『政治思想研究』第6号(2006年)、「ジョゼフ・ド・メーストルの国制論——『政治的国制の生成原理についての試論』における政治的神義論」『ヨーロッパ政治思想史と精神史の交差』(仮)(慶應義塾大学出版会、2008年刊行予定)など。

鈴木正彦(すずき まさひこ)
1976年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学、慶應義塾大学、2007年)。
主要業績に、「良心的兵役拒否論に見るリベラル・デモクラシーの規範的前提」『政治思想研究』7号(2007年)、「市民的不服従の礼節責任に関する一考察」『法学政治学論究』第67号(2005年)など。
 
井上 彰(いのうえ あきら)
日本学術振興会特別研究員(PD・東京大学)。
1975年生まれ。オーストラリア国立大学大学院社会科学研究校哲学科博士課程修了。Ph. D.(オーストラリア国立大学、2007年)。
主要業績に、「自由市場社会における平等と責任」『社会思想史研究』第30号(2006年)、『共和主義ルネサンス

目次

 巻頭言      安西祐一郎
 刊行にあたって  小林良彰
 序   萩原能久

第1部 思想史的考察
第1章 カントの永久平和論と世界市民主義   萩原能久
 Ⅰ カントと現代
 Ⅱ 民主主義と平和(第一確定条項に関して)
 Ⅲ 国家連合か世界共和国か(第二確定条項に関して)
 Ⅳ 世界市民主義の位置(第三確定条項に関して)
 むすび

第2章 love actually——あるいは政治と芸術の臨界   堤林剣・堤林恵
 
第3章 忘却としての権力——ポール・リクールのアーレント解釈における政治的逆説   川上洋平
 はじめに
 Ⅰ 政治的逆説
 Ⅱ 忘却としての権力
 結びに代えて

第2部 理論的考察
第4章 リベラリズム・メンバーシップ・同胞意識——正義に対する連帯か、共同体に対する連帯か   鈴木正彦
 はじめに
 Ⅰ 連帯的責務論
 Ⅱ ドゥオーキンのリベラル・テーゼ
 Ⅲ 連帯的自我とコスモポリタンな自我
 Ⅳ アイデンティティ・テーゼの問題
 Ⅴ 内在的正当化・テーゼとリベラル・テーゼの矛盾
 おわりに

第5章 平等・自由・運——ドゥオーキン資源平等論の再検討   井上彰
 はじめに
 Ⅰ リベラルな平等理念としての「等しい配慮と尊重」
 Ⅱ 資源の平等とその二つの特徴
 Ⅲ 資源平等論のアポリア
 結語
 
第6章 個人・国家・政治共同体——ウォルツァー正戦論における変化と持続   松元雅和
 はじめに
 Ⅰ 自衛戦争と国内類推——『正しい戦争と不正な戦争』から
 Ⅱ 個人・国家・政治共同体
 Ⅲ 『戦争を論ずる』における変化と持続
 おわりに 
 
第3部 事例的考察
第7章 救済・霊・預言——現代アメリカにおける福音派と政治   田上雅徳
 はじめに
 Ⅰ 20世紀中葉の政治的微睡み——福音派における宗教の私事性
 Ⅱ 冷戦期末の政治的覚醒に向けて——福音派における聖霊の神学思想
 Ⅲ 多様化の時代を迎えて——リベラルな福音派の登場と預言者の神学思想
 おわりに

第8章 日本における「自由主義」の展開と芦田均——占領下中道政治とその思想的源流   植田麻記子
 はじめに
 Ⅰ 半生
 Ⅱ 「立憲自由主義」と政治外交
 Ⅲ 自由主義論争と「立憲自由主義」
 おわりに

第9章 ウーマン・リブの思想——主体と他者の関係をめぐる一考察   山下孝子
 Ⅰ リベラリズムと主体
 Ⅱ リベラリズムの網の目からこぼれる問い
 Ⅲ ウーマン・リブ
 Ⅳ ウーマン・リブの思想
 Ⅴ ウーマン・リブの思想からリベラリズムへ

 索引


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