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 近代家族と親密性の比較社会学純潔の近代

純潔の近代 近代家族と親密性の比較社会学

四六判 256ページ 上製
定価:2,500円+税
ISBN978-4-7664-1423-3 C36
奥付の初版発行年月:2007年11月

内容紹介

近代におけるロマンティック・ラブとは何か。
▼気鋭のアメリカ人研究者、デビッド・ノッターが、19世紀に「ホーム」が中産階級の間で定着した時期の米国と、大正期に「家庭」が新中産階級の間で登場した時期の日本を中心に、「ロマンティック・ラブ」、「愛」、「恋愛」に付与された意味を比較研究。
▼配偶者選択の意志決定主体、家族関係、夫婦関係の変容を、明治・大正期の書籍・雑誌などにみられる言説、および、アメリカの先行研究との比較から分析。近代日本における「愛」の歴史を辿り、日本近代の家族制度、結婚制度、文化の特徴をあきらかにする。


デビッド・ノッター(David Notter)
慶應義塾大学経済学部准教授
1964年、米国生まれ。オベリン大学(Oberlin College)卒業。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。論文に、「近代家族と家族感情」(稲垣恭子編『子ども・学校・社会:教育と文化の社会学』世界思想社、2006年)、「純潔の構造:聖と俗としての恋愛」(『ソシオロジ』150号、2004年)、「スポーツ・エリート・ハビトゥス」(共著、杉本厚夫編『体育教育を学ぶ人のために』世界思想社、2001年)などがある。

目次


「恋愛」の系譜/問題設定/方法論および主要テーマ

I 純潔の構造
第1章 聖と俗としての恋愛
 ロマン主義的愛を聖—俗理論から捉える視角/十九世紀米国のロマンティック・ラブにおける信念と儀礼/ヴィクトリア朝のセクシュアリティ

第2章 男女交際・コートシップ
 「清潔なる男女交際」の理想/共同体的男女交際から近代的男女交際へ/女の純潔と男の自制

II 恋愛至上主義の時代
第3章 恋愛至上主義の栄光と陥落
 『婦人公論』と『主婦之友』の読書層と特徴/『婦人公論』にみる恋愛結婚言説と男女交際論/『主婦之友』にみる恋愛至上主義と教養型男女交際/恋愛至上主義のアクセプタビリティとそのパラドックス

第4章 日本における友愛結婚の誕生
 友愛結婚型配偶者選択パターンへの移行/「家庭」という空間/夫婦愛/悲劇のヒロイン

III 「恋愛結婚」と「近代家族」
第5章 「恋愛結婚イデオロギー」再考
 近代家族におけるバリエーション/「恋愛結婚」という用語/「恋愛結婚」の前近代・近代・脱近代/既存の恋愛結婚論の限界と可能性

第6章 自我・恋愛・テロス
 近代家族と個人主義/ストーン VS ショーター/「ロマン主義的自我」という表象/ロマンス小説・再帰性・テロス

補章 「家内性の核」の日米比較にむけて
 家内性の核/「聖なるもの」としての母性愛/「家内性の核」の比較研究にむけて

 あとがき
 註
 参考文献
 索引


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