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 神話と音楽ファウスト

ファウスト 神話と音楽

A5判 270ページ 上製
定価:3,200円+税
ISBN978-4-7664-1337-3 C73
奥付の初版発行年月:2007年04月

内容紹介

音楽が紡ぐ『ファウスト』
ファウスト神話の原型、その音楽世界に到達するまでの道のりを明らかにするとともに、その発展に本質的に貢献をした音楽劇作品を紹介する。


[著者]
ハンス・ヨアヒム・クロイツァー(Hans Joachim Kreutzer)
1935年生まれ。ドイツ・レーゲンスブルク大学名誉教授・哲学博士。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの海外の大学でも講義やセミナー、講演会等を行う。特にドイツ・ロマン派文学を代表する作家ハインリヒ・フォン・クライスト協会の会長を長年務め(現在は名誉会長)、『クライスト年鑑 Kleist-Jahrbuch』の編集・刊行を行うとともに、戦後中断していた「クライスト賞 Kleist-Preis」(ブレヒトなどが受賞したことで知られる)を復活させたという功績がある。ドイツ文学研究者としての研究成果はもとより、バッハ、ヘンデル、モーツアルト、シューベルトに関する音楽領域での発表論文や講演も多い。


[訳者]
石原 あえか(いしはら あえか)
慶應義塾大学商学部准教授
主な研究領域は近世ドイツ文学、特にゲーテ研究。ゲーテの後期長編小説と近代天文学の関係を論じた学位請求論文 Makarie und das Weltall. Astronomie in Goethes ?Wanderjahren“ (Ko¨ln/Weimar, 1998)で、ドイツ・ケルン大学より哲学博士号(Dr.phil.)取得。近著に Goethes Buch der Natur (Wu¨rzburg, 2005)がある。2005年、ゲーテと近代科学に関する研究成果に対してドイツ学術交流会(DAAD)より、若手独語独文学研究者のためのグリム兄弟奨励賞(Jacob-und-Wilhem-Grimm-Fo¨rderpreis)受賞。2006年、第3回日本独文学会賞(ドイツ語論文部門)受賞。2007年、第3回日本学術振興会賞および日本学士院学術奨励賞受賞。

目次

親愛なる日本の読者の皆様へ
『ファウスト』世界へのご案内——翻訳者から読者の皆様へ
はじめに

第一章 近代の神話
  ファウスト博士の物語 /  語り手の意図 /  研究者の好奇心
  ファウストとアウグスティヌス /  詩人の真実

第二章 ルイ・シュポアのオペラ『ファウスト』
  ファウスト、オペラ舞台に登場 /  シュポア 伝統と創作
  リブレットの礎石 / ジャンル意識

第三章 詩人と音楽 ゲーテ
  音楽性と《音の芸術》 /  ゲーテの音楽経験/ 歌曲と器楽曲

第四章 音楽劇 ゲーテの『ファウスト』
  悲劇『ファウスト』 /  マイアベーアとモーツアルト/ グレートヒェン歌曲
  霊達の合唱 /  農民と学生/ メロドラマ /  祝祭と戦争 /  ヘレナ /  世界の調和

第五章 『ゲーテの《ファウスト》からの情景』ロベルト・シューマン
  「本当に立派な作曲家・・・」 /  「チクルス」と「情景」/ 成り立ち
  『ファウストからの情景』の構造/ シューマンの『ファウスト』作曲プラン 

第六章 ヨーロッパ・ロマン派におけるファウスト エクトール・ベルリオーズ
  ゲーテからネルヴァルを通してベルリオーズへ / カンタータ『ファウストからの八つの情景』
  オペラ『ファウストの劫罰』/ 愛の魔法と嘲笑のフーガ/  破滅と変容

第七章 ゲーテという巨木の陰で
  境界を越えて、交響曲に ヴァーグナーとリスト/ ゲーテの主題変奏 グノーの『ファウスト』
  文学オペラとしての翻訳 ボーイトの『メフィストフェレ』/ 陰と日向の境界で ブゾーニの遺作『ファウスト博士』

第八章 ヨーハン・ファウスト博士への回帰
  トーマス・マンの三重フーガ/ ジャコモ・マンゾーニとハンス・アイスラー
  タンゴ歩調の悪魔 アルフレート・シュニトケ/ 

翻訳者あとがき
引用著作一覧


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