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慶應義塾家計パネル調査の特性と居住・就業・賃金分析日本の家計行動のダイナミズム[Ⅰ]

日本の家計行動のダイナミズム[Ⅰ] 慶應義塾家計パネル調査の特性と居住・就業・賃金分析

B7 320ページ 並製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7664-1180-5(4-7664-1180-3) C3333
奥付の初版発行年月:2005年08月 / 発売日:2005年08月上旬

内容紹介

全国4000世帯(約7000人)を対象とした大規模なパネル調査にもとづく家計行動分析。日本経済の姿を「くらし」の変容から浮かび上がらせる。定期借家制度の影響、住宅購入と妻の就業、フリーターのその後の就職、結婚・出産、若年者の転職の影響、ITスキルと賃金、ボーナスと貯蓄の関係など、人々の働き方・くらし方の実態を明らかにする。


樋口美雄(ひぐち よしお)慶應義塾大学商学部教授
木村正一(きむら まさかず)慶應義塾大学大学院商学研究科助教授
宮内環(みやうち たまき)慶應義塾大学経済学部助教授
瀬古美喜(せこ みき)慶應義塾大学経済学部教授
隅田和人(すみた かずと)金沢星綾大学経済学部講師
森泉陽子(もりいずみ ようこ)神奈川大学経済学部教授
直井道生(なおい みちお)慶應義塾大学経済学部研究助手
酒井正(さかい ただし)慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員
岩松尚吾(いわまつ しょうご)慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程
戸田淳仁(とだ あきひと)慶應義塾大学経済学部研究助手
馬欣欣(ま きんきん)慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程、経商連携21世紀COEプログラム研究員
三好向洋(みよし こうよう)慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程、経商連携21世紀COEプログラム研究員
柳田征児(やなぎだ せいじ)慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程
砂田充(すなだ みつる)慶應義塾大学大学院、経商連携21世紀COEプログラム研究員
C.R.McKenzie(マッケンジー、コリン)慶應義塾大学経済学部教授

目次

はしがき
序 章 慶應義塾家計パネル調査(KHPS)の目的と本書の要約 樋口美雄
 第1節 パネルデータとは何か
 第2節 「慶應義塾家計パネル調査」のねらい
 第3節 本書の要約

第I部 KHPSの標本特性・回答者特性 
第1章 2004年慶應義塾家計パネル調査の標本特性  木村正一
 第1節 はじめに
 第2節 調査内容と調査の方法
 第3節 調査データの特性
 第4節 おわりに

第2章 回答行動の分析——調査受諾と拒否の選択行動 宮内環/C.R.McKenzie/木村正一
 第1節 はじめに
 第2節 調査成功の確率
 第3節 正規対象・予備対象の比較
 第4節 調査項目の対象率について
 第5節 調査項目への回答確率のモデル
 第6節 おわりに
補論A 「欠票データ」の不備について
  B 正規対象者・アタック回数別予備対象者の調査諾否選択について
  C 調査票項目グループの回答確率モデルの推定結果
  D プロビット・モデルにおける変数の限界(差分)効果の計算
  E #(5)項目グループの回答者について

第II部 居住形態の選択と就業選択 
第3章 定期借家を考慮した家計の居住形態選択行動の分析  瀬古美喜/隅田和人
第1節 はじめに
第2節 データの特徴
第3節 モデルの推定
第4節 モデルによるシミュレーション
第5節 おわりに
補論 離散選択モデルの推定に使用した変数

第4章 家計の住居転換と妻の就業の同時決定モデル  森泉陽子/直井道生
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 モデル
第4節 用いられたデータ
第5節 推定結果
第6節 おわりに

第III部 就業経歴と賃金 
第5章 フリーター以前とフリーター以後  酒井正/岩松尚吾
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 KHPSの特徴と限界
第4節 どんな人がフリーターになったのか?
第5節 フリーターは固定化しているのか?
第6節 フリーター経験者のその後の所得はどうなっているのか?
第7節 フリーターは結婚・出産において不利益を被っているか?
第8節 おわりに

第6章 若年時の転職がその後の賃金に及ぼす影響  戸田淳仁/馬欣欣
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 使用するデータと検証する仮説
第4節 実証分析の結果
第5節 おわりに

第7章 日本における男女間賃金格差  三好向洋/柳田征児
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 従来と同様の方法での仮説検定
第4節 就業時の選択を考慮した仮定検定
第5節 おわりに
補論

第8章 情報通信技術の利用と賃金への影響  砂田充
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 KPHSに見る雇用者のIT利用
第4節 IT利用が賃金に与える影響
第5節 おわりに
補論 主な変数の作成方法について

第9章 日本における消費水準とボーナス制度との関係について  C.R.McKenzie
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 KPHSによる分析
第4節 おわりに

付録 調査票
索引


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