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文学の子どもたち

文学の子どもたち

B7 284ページ 並製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-1040-2(4-7664-1040-8) C0090
奥付の初版発行年月:2004年02月 / 発売日:2004年02月上旬

内容紹介

世界の文学作品や映画に描かれた子どもたちを鏡にすると見えて来るものがある。背
景となる社会のありよう、人々の常識的な考え方、作者の哲学的メッセージなどな
ど。子ども期の発見からようやく50年経とうとする現在、「子どもたち」は表現の
世界のなかで、どのように成長しているのだろうか。


1942年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大
学文学部教授。
主要著作:『環境学事始め』(共著、慶應義塾大学出版会、1999)、『自然と文
学』(編著、慶應義塾大学出版会、2001)、『ミッキーマウス ディズニーとド
イツ』(監訳、現代思潮社、2003)

目次


序論  子どもの世界 柴田陽弘

第1章 絵本における子どもたち 石川 透

第2章 赤いネッカチーフの子どもたち
——中国少年先鋒隊文学の系譜  杉野元子

第3章 旅の子供たち——オスカー・ワイルドの童話の世界 河内恵子

第4章 驚異の孤児
——ジム・ダッジ『ストーン・ジャンクション』における自己の探求 大串尚代

第5章 仮想化された子供——『星の王子さま』と子供時代 片木智年

第6章 ドイツ少女雑誌にみる少女像
——十九世紀後半から第一次世界大戦まで細井直子

第7章 劇的な子ども——ブレヒト演劇の胎児、嬰児、障害児
平田栄一朗

第8章 イタリアの寓話
——読者・作者・登場人物としての「こども」 白崎容子

第9章 おてんば少女の輝いた時代
——スペイン女性作家たちによる児童小説   坂田幸子

編者あとがき


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