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ソールズベリのジョンの思想世界中世の春

中世の春 ソールズベリのジョンの思想世界

B7 488ページ 上製
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-7664-0903-1(4-7664-0903-5) C3022
奥付の初版発行年月:2002年05月 / 発売日:2002年05月上旬

内容紹介

十二世紀ルネサンスの代表的な知識人、「ソールズベリのジョン」の全体像を明らかにする我が国初の書。教会人にして宮廷官僚も勤めた彼の思想を、「中世の春」と称される時代の状況を背景として論じます。
「中世における最初の暴君殺害容認者」との通説のあるジョンが、実は徳の涵養、中庸の精神、あるべき君主像を説いた人であることを、体系的に解明します。


1946年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。
法学博士。現獨協大学法学部教授。西欧政治思想史専攻。

目次


プロローグ—十二世紀=<中世の春>あるいは<友情の共和国>

第Ⅰ部 文芸思想

第1章 <巨人の肩の上に乗る矮人>
    —ソールズベリのジョンの思想世界—

第2章 ソールズベリのジョンにおける<人文主義>の意味

第Ⅱ部 政治思想

第3章 『ポリクラティクス』という書物
    —ソールズベリのジョンの政治思想研究序説—

第4章 ソールズベリのジョンとアリストテレス
    —政治的徳性(virtus)をめぐって—

第5章 ソールズベリのジョンとキケロ
    —理性と言語、社会の起源をめぐって—

第6章 <国家という身体>
    —ソールズベリのジョンの政治社会論—

第7章 <血の滴る剣>
    —ソールズベリのジョンにおける「教会と国家」

第8章 <君主の鑑>
    —『ポリクラティクス』における君主と暴君—

第9章 <陰画としての暴君>
    —ソールズベリのジョンの暴君殺害論—

エピローグ—十三世紀=<中世の夏>にむかって:あるいは人文主義の終焉? 


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