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学問之独立 慶應義塾之記

福澤諭吉著作集5
学問之独立 慶應義塾之記

四六判 432ページ 上製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-0881-2(4-7664-0881-0) C300
奥付の初版発行年月:2002年11月

内容紹介

▼慶應義塾の創始者として私学の運営という実践にたずさわりながら、政治からの教育の独立をめざし多岐にわたる啓蒙活動を行った福澤諭吉の教育論。
▼学校教育・家庭教育から社会教育に到るまで、幅広い観点から説かれたその教育論は、現代人が直面する様々な課題にも多くの示唆を与えてくれる。


西川俊作
1932年生まれ。1955年慶應義塾大学経済学部卒業、1961年同大学院経済学研究科博士課程修了、1972年同大学商学部教授。現在、慶應義塾大学名誉教授、経済学博士。『福澤諭吉書簡集』(全9巻、岩波書店、2001〜)編集委員。
主な著作に『福澤諭吉の横顔』(慶應義塾大学出版会、1998)、『経済学[第4版]』(東洋経済新報社、1994)、『日本経済の成長史』(東洋経済新報社、1985)など


山内慶太
1966年生まれ。1991年慶應義塾大学医学部卒業。1996年慶應義塾大学医学部助手(医療政策・管理学教室)。2001年より、慶應義塾大学看護医療学部助教授・医学部兼担助教授。また、慶應義塾福澤研究センター所員を兼ねる。医学博士。専門は、医療政策・管理学、精神医学、塾史。

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目次

第Ⅰ部 慶應義塾
慶應義塾の命名
 慶應義塾之記
 中元祝酒之記
 〔僕は学校の先生にあらず、生徒は僕の門人にあらず〕 山口良蔵宛書簡
 慶應義塾新議
慶應義塾の改革と維持
 慶應義塾改革の議案
 〔教育資本の拝借を願う〕 大隈重信宛書簡
 慶應義塾維持法案
 〔膝を屈して無心するより廃塾を〕 浜野定四郎宛書簡
 漫言 私塾誤り証文之事
 〔慶應義塾生徒徴兵免役に関する願書〕
一貫教育体制の確立
 慶應義塾紀事
 学事改革の旨を本塾の学生に告ぐ
演説事始め
 〔演説事始め〕
 三田演説第百回の記
教育の基本方針
 物理学之要用
 経世の学亦講究すべし
 〔教育の目的は実業者を作るに在り〕
 〔学問に凝る勿れ〕
社中への呼びかけ
 〔教職員、編集局員への年頭の挨拶〕
 明治十二年一月廿五日 慶應義塾新年発会之記
 〔気品の泉源、智徳の模範〕
塾生に対する訓話
 〔塾政の自治〕
 〔人の権利は厘毫の軽重あるべからず〕
 〔郷里への文通を勧告す〕
 〔独立の大義〕
 〔独立自由の主義〕
 〔学問も亦唯人生百戯中の一〕
門下の早世を悼む
 故社員の一言今尚精神
 〔小幡仁三郎君記念碑誌稿〕
 〔和田義郎君の死去に際し幼稚舎にて演説〕
 〔和田義郎君墓誌〕
 〔小泉信吉君を弔す〕
 〔馬場辰猪君八周年祭追弔詞〕

第Ⅱ部 学問と教育
学問の独立
 学者安心論
 学問之独立
学者の志操と矜持
 人の説を咎むべからざるの論
 蘭学事始再版之序
 〔学問上の私会なれば、大臣も平民も区別はあるべからず〕 工学会と福澤先生
 〔伊藤伯に尾して賤名を記すを好まず〕 富田鉄之助宛書簡 二通
 大槻磐水先生の誡語その子孫を輝かす
 〔北里柴三郎の伝染病研究所長辞表〕
 人生の楽事
教育論
 〔教育論〕
 徳育如何
 徳育余論
家庭教育
 家庭習慣の教えを論ず
 家庭の遊戯
 読倫理教科書
専門教育
 商学校を建るの主意
 〔英吉利法律学校開校式の演説〕
 後進生に望む
学校教育の独立
 政事と教育と分離すべし
 教育の方針変化の結果
 教科書の編纂検定
社会教育
 〔時事新報発兌の趣旨〕
 時事新報第五千号
 交詢社発会之演説
 交詢社第十三回大会に於て演説
 〔交詢社第十九回大会に於て演説〕

解 説 山内慶太


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