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伝統と現代のはざまで 文化・芸術展望浅利慶太の四季 著述集 3

浅利慶太の四季 著述集 3 伝統と現代のはざまで 文化・芸術展望

B7 440ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7664-0754-9(4-7664-0754-7) C0095
奥付の初版発行年月:1999年12月 / 発売日:1999年12月上旬

内容紹介

舞台芸術家として「伝統文化」と「西洋文化」に挑みつづけ、「演劇の感動」を永続させるための思索と行動を示すエッセイと対談集。付録資料として、年譜・演出作品リスト・著述一覧を収録。


浅利慶太(あさり けいた)
1933年、東京生まれ。慶應義塾大学仏文科在学中の’53年、日下武史、藤野節子、吉井澄雄らと劇団四季を結成。以来、西欧古典劇、現代劇、創作劇からミュージカル、オペラにいたる幅広い舞台作品の演出、制作活動を展開している。かたわら、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルシェイクスピア劇団ほかの日本初公演、劇団四季海外公演のプロデュースなど国際的にも活躍。近年は、スカラ座、ザルツブルク音楽祭に招かれて演出し、欧米一流劇場でも評価を高めている。国内では『キャッツ』以降画期的なロングラン公演を定着させ、あいつぐ新劇場の開場、長野オリンピック開閉会式総合プロデューサーとあいまって、演出家の枠をこえた活動が注目されている。ドイツ連邦共和国功労勲章、文化庁芸術大賞、芸術選奨文部大臣賞、菊池寛賞、伊アッビアッティ賞、中国政府友諠賞ほか受賞多数。

目次

Ⅰ 東西文化の十字路で
ベルリン・ドイツ・オペラ実現まで
ゼルナーと語る喜び
ベルリン・ドイツ・オペラ始末記(対談 谷川俊太郎、浅利慶太)
ブロードウェイ恐るるにたらず−欧米の劇場をめぐって
新劇と伝統(鼎談 福田恆存、ベニト・オルトラーニ、浅利慶太)
国立劇場
サルトルを語る(座談 安岡章太郎、松浪信三郎、堀田善衛、白井浩司、浅利慶太)
画期的な「文化国際交流」の答申
文化は後世に残す時代の顔
「文化の時代」をいかに後押しするか(鼎談 高階秀爾、佐治敬三、浅利慶太)
韓国のITIを訪ねて
百二十万人が見た『キャッツ』
韓国での一騒動、ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』
蝶々さんはプッチーニの娘
西欧文化と向き合い続けて
劇団四季と中国文化交流(対談 藤原作弥、浅利慶太)
日本語と文化について(対談 武満徹、浅利慶太)

Ⅱ Travailler au theatre
シンゲキジンのこと
人が人生を生きるのだ
演劇と子供たち
一里塚−二期会公演『フィガロの結婚』
厳密なハーモニー−三島由紀夫著「サド伯爵夫人」
育てることなき教育
世界演劇の古典を−夏休みに古典を読もう
万蔵さんの芸と芝居の本質
「20世紀バレエ団」初日の舞台を見て
芝居者の仕事の生々とした記録−戸板康二・吉田千秋共著『百人の舞台俳優』
日生劇場はいままでどおり自主制作がいい−私の発言
青少年と演劇
上手な芸はいらない
楽しい芝居は いつだって 心に枯れない 夢を咲かせる
新劇人は知的集団なんかじゃないよ(対談 城山三郎、浅利慶太)
金森馨の姿勢−『舞台装置の姿勢』刊行によせて
「日生名作劇場」と子どもたちの夢(対談 弘世現、浅利慶太)
第二国立劇場を潰すのは誰だ
劇団四季と地域文化
「売れない演劇」考
芸術文化振興基金への疑問
左翼新劇人について
ミュージカル『李香蘭』は単純な反軍運動や反戦運動でやってるんじゃない(対談 下村満子、浅利慶太)
自分の時計を信じなさい
いま大事なのは、おもしろい台本とお客様(聞き手=村井健)
舞台芸術学院五十周年に想うこと
演劇のあるべき姿、たどるべき道(対談 川本雄三、浅利慶太)

Ⅲ演出家の春秋
加藤さんの死
加藤さんのこと
加藤道夫の想い出−『なよたけ』の上演に当って
僕たちのヒロイン
中村俊一と「仲間」−好敵手を語る
初登場 影万里江
芝居ぐらし
北村さんと中町さん
京子さんの”心”−ピアニスト 江戸京子さん
素描−『ヘンリー四世』の仲間たち
優れたオルガナイザー−新塾長に望む
内的世界を造型する金森馨
民藝との初仕事
四季創世紀のころ−加藤道夫、芥川比呂志をめぐって(座談 向坂隆一郎、諏訪正、日下武史、浅利慶太)
白井先生と私
築地小劇場と父・浅利鶴雄のこと(対談 水落潔、浅利慶太)
夏の終りに−影さんのこと
おなじ青春の死−芥川比呂志と加藤道夫のこと
藤野節子さん
松本君の死を悼む
歳旦口上
私の道(聞き手=西田進)

Ⅳ 十代論文集
一学生としての反省
我が心高原に
コメディアンのために−演出ノートより
劇研の諸君に−卒業生の一人として

浅利慶太氏の憂鬱 解題にかえて〔3〕 越見雄二

−付録−
年譜
演出作品リスト
著述一覧


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