目次

はじめに

第一章　原の政友会総裁就任
序
第一節　総裁就任経緯
第二節　解散阻止に向けての山県・陸軍工作
第三節　増師問題をめぐる党内硬軟両派の動向
結語

第二章　第二次大隈内閣下の総選挙と政友会
序
第一節　内務省の動向と地方官更迭
第二節　政友会への逆風
第三節　遅滞した公認候補の決定過程
第四節　政府陣営からの選挙干渉
結語

第三章　寺内内閣下における政友会の戦略
序
第一節　好意的中立戦略を支えた原の政局観（１）　
——寺内内閣支持回避の理由——
第二節　好意的中立戦略を支えた原の政局観（２）
——寺内内閣不支持回避の理由——
第三節　解散に向けての好意的中立戦略の展開
第四節　総選挙に向けての好意的中立戦略の展開
結語

第四章　寺内内閣下における政友会の党勢拡張
序
第一節　党役員人事にみる対政府好意的中立関係の継続
第二節　臨時外交調査会参加にみる対政府好意的中立関係の継続
第三節　党勢拡張の前兆
第四節　積極政策要求と政府の対応
結語

第五章　寺内内閣下の予算審議をめぐる政友会の対応
序
第一節　政府党結成に対する牽制
第二節　憲政会との提携拒否の姿勢
第三節　党内における硬軟両論の併存とその収拾過程
第四節　陸軍および山県との関係
結語

第六章　原内閣下の小選挙区制導入過程
序
第一節　小選挙区制の提案と枢密院の審議
第二節　政友会内の動向
第三節　野党による政府案批判
第四節　無所属系議員の動向
結語

第七章　原内閣の普選脅威論の強調とその目的
序
第一節　解散に対する批判
第二節　普選脅威論の強調
第三節　選挙民の普選脅威論への共鳴と憲政会の守勢
結語

第八章　原内閣下の総選挙をめぐる政友会の積極方針
序
第一節　候補者擁立をめぐる積極方針
第二節　官僚財界人の積極擁立
第三節　官僚財界人候補者の選挙戦
結語

第九章　小選挙区制の公認候補選考に与えた影響について
序
第一節　新人候補の台頭
第二節　新人候補をめぐる公認決定の遅滞
第三節　公認決定をめぐる地域感情の確執
結語

第一〇章　原内閣の貴族院工作をめぐる政局運営
序
第一節　組閣経緯と時代状況
第二節　提携潜行期——第四一回通常帝国議会を中心に——
第三節　提携顕在期——第四二回通常帝国議会を中心に——
第四節　提携充実期——第四四回通常帝国議会を中心に——
結語

あとがき