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新しい美術の射程アートとコンピュータ

アートとコンピュータ 新しい美術の射程

B7 400ページ 上製
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-7664-0738-9(4-7664-0738-5) C0070
奥付の初版発行年月:1999年01月 / 発売日:1999年01月上旬

内容紹介

メディア・アーティストとして第一線で活躍する著者のこの10年間の言説を集成。「コンピュータとは何か? バーチャルとは何か?」の問いに答えると共に、それらを使うこれからの人達へのメッセージ。


藤幡 正樹(ふじはた まさき)
1956年、東京生まれ。メディア・アーティスト。また慶應義塾大学環境情報学部教授を経て、1999年4月から東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授。コンピュータを表現の道具として使いこなした上で、メディアの可能性について試行錯誤してきた。今後、芸術の在り方について再び考えることになりつつある。
近著に『巻き戻された未来』(ジャストシステム、1995)、『カラー・アズ・ア・コンセプト』(美術出版社、1997)、『CGの軌跡』(ジャストシステム、1998)などがある。

目次

はじめに

Ⅰ コンピュータは計算機ではない——新しい知性
トートロジックな内側と外側
異界での知覚
宛先のない連想
記憶のトレース装置
心のリフレクター
「間」と広がり
ハイテク・アニミズム社会の到来
見えない空間とわれわれの知覚
作ること=プログラミングすることだった
コンピュータ・グラフィックスの頃
ユートピアよいつまでも
マルチメディアアート
マルチメディアにできること

Ⅱ アルゴリズミック・ビューティー——算法から考える形
「形」と「幻想」——アルゴリズムのデザイン
アルゴリズミック・ビューティー
まなざしとテクノロジー
四次元からの投影物——デュシャンのオブジェからアルゴリズミック・ビューティーへ
「形」をめぐる架空の洞窟
つくろうとする意志とアルゴリズム
アルゴリズミック・ダンス

Ⅲ ワークショップにて——コンピュータとアートの現場
コンピュータ・ココロエ帳
Information Processing Language Ⅱ Art
研究会シラバス

Ⅳ リアリティはつかまえられない——美術の変容
まだ見ぬ何物かに向かって——「概念の望遠鏡」と遊ぶ
はみ出した「リアリティ」
リアルが「ひゅうらら」に分断されるとき
ポロックの絵についてボタン
現代のサント=ヴィクトワール山はどこにあるか?
メタ・マテリアル
脱着するリアリティ
アートの未来とデータベース
芸術にできること

Ⅴ あってはいけないものがそこにある——アートと環境
ART DOMAIN to Nature——環境あるいは自然におけるARTの領域と限界
小さな穴
「漂着重油交換展」について
記録と記憶——広川家泰士の写真によせて
二一世紀につなぐ橋について

おわりに


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