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第二次世界大戦の政治と戦略

第二次世界大戦の政治と戦略

B7 298ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-0665-8(4-7664-0665-6) C3031
奥付の初版発行年月:1997年01月 / 発売日:1997年01月上旬

内容紹介

第二次世界大戦における西側連合国(英・米)の外交政策と軍事戦略を、冷戦起源史と枢軸打倒の観点から概観。植民地帝国の将来をめぐる英米の軋轢と日本の対応、さらに情報戦の実相に説きおよぶ。


赤木完爾(あかぎ かんじ)
慶應義塾大学法学部教授
1953(昭和28)年生まれ。1977年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1980年、同大学大学院修士課程修了。1980−1990年、防衛研究所に勤務。1990年、慶應義塾大学法学部専任講師。1992年、同大学法学部助教授。1997年から現職。専攻、国際政治・戦争史。法学博士。
主要著作:『冷戦期の国際政治』(共編著、慶應義塾大学出版会、1987年)、『ヴェトナム戦争の起源』(慶應義塾大学出版会、1991年)。

目次

序説
第一章 戦時外交政策の展開
一 大同盟の形成
二 第二戦線をめぐって
三 ソ連の外交政策
四 テヘラン以後
五 大同盟の終わり

第二章 第二次世界大戦におけるイギリスの戦略
一 勝利の必要条件
二 戦間期の防衛構想
三 海洋勢力と大陸上の敵
四 封鎖と海軍
五 イギリス戦略の特質

第三章 連合戦略の形成と展開
一 アメリカ戦略の起源
二 アメリカ参戦まで
三 真珠湾から北アフリカ上陸まで
四 カサブランカからケベックまで
五 対日戦争

第四章 イギリス海軍の太平洋戦域参加問題
一 連合戦争の政治と軍事
二 真珠湾とミッドウェーの間
三 ガダルカナル
四 カイロ・テヘラン会議
五 イギリス太平洋戦略の再検討と英米関係
六 第二次ケベック会議
七 未来の米英協調

第五章 連合国戦時代におけるインドシナ
一 アジアにおける連合国の戦争目的
二 信託統治構想の始まりと終わり
三 軍事管轄権をめぐる紛糾
四 仏印武力処理と抗日レジスタンス支援問題
五 冷戦の萌芽と植民地帝国

第6章 仏印武力処理をめぐる外交と軍事
一 「自存自衛」と「大東亜解放」の間
二 政策目的としての「静謐保持」
三 戦争目的の再定義と仏印処理
四 武力処理の決定と統治問題
五 敗者の大義−明号作戦とその後−

第7章 朝鮮半島分割経緯
一 朝鮮半島に関する連合国の合意
二 ヤルタとポツダムの間
三 ポツダムにおける軍事会議
四 日本降伏と三八度線の設定

第8章 情報戦争−真珠湾前後
一 情報戦の五つの戦場
二 対ドイツ通信情報
三 ダブルクロスと戦略欺騙
四 ドイツ国防軍情報部
五 ソ連情報
六 真珠湾前後の日米情報戦

あとがき
第二次世界大戦略年表


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