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歴史の中の経済資本蓄積論

資本蓄積論 歴史の中の経済

B7 186ページ 並製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-0650-4(4-7664-0650-8) C3033
奥付の初版発行年月:1997年01月 / 発売日:1997年01月上旬

内容紹介

資本の蓄積過程を資本主義の発展に沿って現代に至るまでを解説。資本主義の原形が形成されたイギリスを中心に中国や日本の事例を具体的に取り上げてわかりやすく論じる。関連事項の年表を付す。


寺出 道雄(てらで・みちお)
1950年 東京に生まれる。1974年 慶應義塾大学経済学部を卒業。
現在 慶應義塾大学経済学部教授。
共編著に『持続可能性の経済学』(慶應義塾大学出版会、1996年)他。
訳書に『中国の地方都市における信仰の実態』(W.グロータース著、五月書房、1993年)他。

目次

はしがき
本書の構成
序章 資本蓄積の概念
  1.リカードの穀物経済
  2.蓄積と剰余の概念
  3.資本蓄積の進展

第Ⅰ部 資本の蓄積過程
第1章 順調な資本蓄積
  1.第Ⅰ部での基本設定
  2.再生産表式
  3.再生産の条件
第2章 技術進歩と蓄積の長期的傾向
  1.技術と所得分配
  2.所得分配と技術進歩
  3.「定型化された事実」
  4.資本蓄積の歴史的動向
第3章 景気循環
  1.資本蓄積と景気循環
  2.19世紀の景気循環
  3.景気循環の諸局面
第4章 資本蓄積様式の変容
  1.資本の過剰
  2.資本蓄積様式の変容
  3.資本蓄積と階級構造

第Ⅱ部 資本の蓄積過程と社会
第5章 本源的蓄積とエンクロージャー
  1.本源的蓄積の概念
  2.封建制下の村落共同体
  3.農村と商品経済
  4.エンクロージャーと農民
第6章 本源的蓄積と総有の解体
  1.「共有地の悲劇」
  2.入会と自然資源
  3.総有の変質と崩壊
第7章 アジア的社会と本源的蓄積
  1.東洋的専制国家
  2.王朝の交代
  3.アジア的な本源的蓄積
第8章 産業革命と労働者
  1.もう一つの産業革命像
  2.産業革命と「窮乏化」
  3.資本蓄積と労働力移動
第9章 世界戦争と労働者
  1.戦争と資本主義社会
  2.労働の効率と消費
  3.総力戦と労働者
  4.「現代」の形成

参考文献
年表


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