大学出版部協会

 

日本小史と最新の研究遊戯Ⅱ

ものと人間の文化史134-Ⅱ
遊戯Ⅱ 日本小史と最新の研究

四六判 310ページ 上製
価格:3,630円 (消費税:330円)
ISBN978-4-588-21342-7 C0322
奥付の初版発行年月:2021年05月 / 発売日:2021年05月上旬

内容紹介

前作を刊行してから15年の間に新たにわかったこと、発見されたことを中心に、遊びの歴史を描く。とくに前作では言及しなかった中国や朝鮮、インドの遊びについて大きな紙幅を割き、シルクロードを経て日本に到達する過程も考察した。日本に関しては高校生のアンケート調査から、携帯ゲームやテレビゲームが普及し、伝統的な百人一首やかるたなどが凋落した近年の動きを報告する。

著者プロフィール

増川 宏一(マスカワ コウイチ)

1930年長崎市に生まれる。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。
大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、チェス史研究支援財団名誉会員、チェス・コレクターズ・インターナショナル会員、遊戯史学会会長、日本将棋連盟将棋歴史文化アドバイザー。第17回将棋ペンクラブ大賞特別賞、第21回大山康晴賞受賞。
著書に、『賭博の日本史』『碁打ち・将棋指しの江戸』『碁打ち・将棋指しの誕生』『将棋の起源』『盤上遊戯の世界史』『日本遊戯史』『日本遊戯思想史』『将棋の歴史』『遊戯の起源』『江戸の目明かし』(以上、平凡社)、『将棋I・II』『盤上遊戯』『賭博I・II・III』『碁』『さいころ』『すごろくI・II』『合わせもの』『チェス』『遊戯』(以上、法政大学出版局)、『将棋の駒はなぜ40枚か』(集英社)、『ゲームの博物誌』(JICC出版局)、『将軍家「将棋指南役」』(洋泉社)、『小さな藩の奇跡』(KADOKAWA)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第一章 遊びの日本小史
  1 先史時代
  2 古代
  3 中世
  4 近世
  5 近現代(一)
  6 近現代(二)

第二章 一六世紀の囲碁・将棋
  1 最初の専業者
  2 一六世紀の囲碁
  3 一六世紀の将棋
  4 普及の功労者
  5 本因坊の生活(一)
  6 本因坊の生活(二)
  7 俸禄拝領

第三章 盤上遊戯の新知見
  1 六博
  2 柶戯
  3 囲碁
  4 雙六
5 将棋
6 絵双六
7 連珠およびその他の盤上遊戯

第四章 他の遊戯の新知見
  1 樗蒲
  2 馬吊
  3 麻雀
  4 花札・かるた
  5 中国の骨牌と朝鮮の闘銭
  6 ヨーロッパのカード(一)
  7 ヨーロッパのカード(二)

第五章 海外の研究
  1 古代の遊戯盤
  2 三六枡目盤と二〇枡目盤
  3 インドの盤上遊戯
  4 チャトランガとチェス
  5 バクギャモン
  6 パトリ
  7 その他のゲーム

終章 独自の研究と課題
  1 博徒と賭博
  2 次の世代
  3 独特の研究(一)
  4 独特の研究(二)
  5 遊戯の断絶
  6 今後の課題

おわりに
参考文献
索引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。