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消滅した女性文化の頂点ヨーロッパのサロン

りぶらりあ選書
ヨーロッパのサロン 消滅した女性文化の頂点

四六判 310ページ 上製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-588-02191-6(4-588-02191-5) C1338
奥付の初版発行年月:1998年02月

内容紹介

女性が花咲かせた、ヨーロッパ文化史の最も魅力的な現象としてのサロン。洗練された作法の自由な活動空間、才気あふれる思考、知性の輝き、漂うエロチシズム…。17-19世紀パリ、ウィーンを頂点にその時代と社会に多大な影響を及ぼした魅惑的な女性像に光を当て「失われた楽園」を再現、その歴史的輝きを享受する。

著者プロフィール

ヴェレーナ・フォン・デア・ハイデン=リンシュ(ハイデン=リンシュ,V.v.d.)

(Verena von der Heyden-Rynsch)
1941年生まれ。大学で音楽、哲学、ロマンス語ロマンス文学を学び、哲学博士の学位を取得。パリ、ミュンヘンに住み、出版代理人、翻訳者、編集者として活動。主な著書に『自己解体の儀式』(82)、『シオラン、矛盾した輪郭』(86)、『文学万歳』(89)などがある。

石丸 昭二(イシマルショウジ)

1940年生れ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。お茶の水女子大学名誉教授。主な著訳書に『アール・ヌーヴォーのグラフィック』(岩崎美術社)、G.ショーレム『ユダヤ神秘主義』(共訳)、G.R.ホッケ『ヨーロッパの日記』全二巻(共訳)、A.ノーシー『カフカ家の人々』、G.ショーレム『サバタイ・ツヴィ伝』全二巻、E.ミュラー編『ゾーハル』(以上、法政大学出版局)、E.ブロッホ『希望の原理』全三巻(共訳)、G.ロスト『司書』、U.ハイゼ『亭主』(以上、白水社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

社交的小宇宙としてのサロン

遡行──サロン文化の先駆者たち

トゥルバドゥール時代の恋愛問答の集い
イタリアのルネサンスの社交
バロック時代のフランスにおける宮廷の女性奉仕と会話

太陽王と啓蒙主義の時代における文学サロン

一七世紀─「頭の遊戯」と「プレシオジテ」
啓蒙主義──フランスのサロン文化の最盛期
ヨーロッパ的広がり──ミューズの宮廷、朗読の夕べ、文学茶話会と文学喫茶

ロマン主義時代のサロン文化

革命から王政復古にいたる時期のフランスのサロン
ベルリーンのユダヤ人サロン
ウィーンのレプリカ
ロシアのサロン

遅れ咲き──王政復古から現代までのサロン

ラーヘルの後継者たち
「パリの市民全体」──外交的な派手なサロン社交
サロン女性から婦人参政権論者へ

二〇世紀におけるサロン文化の変種と末裔

ドイツ‐オーストリア圏の消えゆくサロン
イギリスとヴァージニア・ウルフ
イタリアとスペイン──文学賞とテルトゥリア
フランスの最後のヴァリエーション

「失われた楽園」を惜しんで

 解説 ドイツにみるサロン研究の視点(弓削尚子)
 訳者あとがき
 参考文献
 人名索引


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