大学出版部協会

 

 19世紀フランスの治安と文化犯罪・捜査・メディア

叢書・ウニベルシタス1049
犯罪・捜査・メディア 19世紀フランスの治安と文化

四六判 358ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-588-01049-1 C1322
奥付の初版発行年月:2016年10月 / 発売日:2016年10月下旬

内容紹介

秩序をおびやかす犯罪者たち、公権力を担う警察・司法組織、そして両者の近代的イメージを創り出した大量発行の新聞・出版ジャーナリズムは、民主主義社会の治安の危機をいかに映し出してきたか。犯罪文化史研究の第一人者が、連載小説や三面記事、警察官の回顧録などの膨大な資料をもとに、犯罪や監獄に関わる文学的表象や、〈社会防衛〉の言説史を多面的に分析した新しい社会史。

著者プロフィール

ドミニク・カリファ(カリファ ドミニク)

(Dominique Kalifa)
1957年生まれ。1994年,ミシェル・ペローの指導のもとパリ第7大学修了。レンヌ第2大学准教授,教授を経て,2002年,アラン・コルバンの後任としてパリ第1大学教授に就任。2015年にはアンスティチュ・ユニヴェルシテール・ド・フランス会員に任命される。近代の犯罪と大衆文化を専門とし,著書にBiribi. Les bagnes coloniaux de l’armée française(Perrin, 2009), Les bas-fonds. Histoire d’un imaginaire(Seuil, 2013, mauvais genre賞), La véritable histoire de la belle-époque(近刊)などがある。

梅澤 礼(ウメザワ アヤ)

1979年生まれ。上智大学卒業後,ベルギー政府給費生,フランス政府給費生として留学したのち,2012年,パリ第1大学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て,現在立命館大学嘱託講師。専門は近代の文学と犯罪学。共著に『近代科学と芸術創造──19–20世紀のヨーロッパにおける科学と文学』(行路社,2015年),共訳書に『ラスネール回想録』(平凡社,2014年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

日本の読者へ
はじめに

第一部 犯 罪

第1章 犯行現場──パリのトポグラフィーと社会的イマジネール

第2章 「アパシズム」の考古学── 一九世紀の野蛮人とアメリカ・インディアン

第3章 「危険階級」の終焉?──『ファントマ』シリーズにおける労働者と犯罪者

第4章 夜襲という恐怖

第二部 捜 査

第5章 警察官の回想録──ひとつのジャンルの出現?

第6章 捜査官ジャヴェール

第7章 二〇世紀初頭の「危険性」と「社会防衛」

第8章 処罰の危機?

第三部 メディア

第9章 一九世紀における三面記事と犯罪小説

第10章 監獄の光景

第11章 戦時中の三面記事(一八七〇─一九一四)

第12章 一九一四年から一九一八年にかけて──連載小説の終焉?

おわりに── 一九世紀と二〇世紀の犯罪と治安に関するひとつの見方

訳者あとがき
図版出典一覧
原 注
人名索引


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