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絵本の「言葉と絵」を読む

絵本の「言葉と絵」を読む

A5判 368ページ 上製
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-472-40639-3 C0090
奥付の初版発行年月:2024年11月 / 発売日:2024年10月下旬

内容紹介

先行の絵本研究をもとに、エコロジーの概念や機能文法の用語などを用いて「言葉」と「絵」の相互作用を読み解く一冊。アンソニー・ブラウン、ジョン・バーニンガム、アルバーグ夫妻など、20世紀後半に高く評価された作家による絵本をさまざまな視点から分析し、絵本という自由で可能性に満ちた表現形式について考える。さらに、子ども読者と交わした会話を引用しながら、「絵本」と「読者」のインターアクティブな関係をも探る。

出版部から一言

本書では、ジョン・バーニンガムやアンソニー・ブラウンなど20世紀後半に高く評価された作家の絵本をとりあげ、多数の図版を用いてさまざまな視点から絵本という表現形式の可能性を探っていきます。翻訳を手掛けるのは、『絵本の力学』の共訳者川端有子さん。絵本を研究するなら読んでおきたい、知的刺激に満ちた一冊です。

著者プロフィール

デイヴィッド・ルイス(デイヴィッド ルイス)

英国ロンドン大学ゴールドスミス校で教育学を専攻し、教育における言語と識字を研究する。卒業後、ウィングフィールド小学校で教職に就き、その間インナーロンドン自治区の地方教育局に実地調査員として加わる。その後ゴールドスミス校、続いてエクセター大学で教鞭をとる一方、自身の研究にも従事しPhDを取得。専門分野はクリエイティブ・ライティング、現代絵画、視覚芸術、絵と言葉の相互作用など。

川端 有子(カワバタ アリコ)

京都市生まれ。関西学院大学大学院博士過程後期満期退学。英国ローハンプトン大学にてPhD取得。日本女子大学家政学部児童学科教授。専門は英語圏の児童文学、イギリス文化。著書に「ヴィクトリア朝の女性キャリア」シリーズ、『児童文学の教科書』(以上、玉川大学出版部)、『少女小説から世界が見える』(河出書房新社)、共著に『子どもの本と〈食〉』『映画になった児童文学』(以上、玉川大学出版部)、『「時」から読み解く世界児童文学事典』(原書房)など。共訳書に『絵本の力学』『絵本の絵を読む』(以上、玉川大学出版部)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに 
第1章 現代の絵本―芸術としての位置づけ
第2章 絵本における言葉と絵の解釈―批評的調査
第3章 絵本のエコロジー
第4章 過程としての絵本―刷新
第5章 遊びとしての絵本
第6章 ポストモダニズムと絵本
第7章 絵についてひと言
第8章 絵本はどうやって意味を持つようになるか
補遺1 印刷技術の発展―文字と絵を一緒に
補遺2 グンター・クレスとテオ・ヴァン・リューベンの『視覚デザインの文法』―絵本からのイメージを例として
訳者あとがき
タイトル索引
人名・事項索引
ビブリオグラフィー
用語集


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