大学出版部協会

 

オーストラリア先住民とパフォーマンス

オーストラリア先住民とパフォーマンス

A5判 280ページ
価格:8,580円 (消費税:780円)
ISBN978-4-13-086053-6 C3098
奥付の初版発行年月:2017年07月 / 発売日:2017年07月下旬

内容紹介

「アボリジニに演技は出来ない」——長らくこう語られてきたが,社会的・文化的抑圧を生き抜いた人びとが,自らのパフォーマンスを通じて表現するものは何なのか.「観る・観られる」視点を越えて,先住民,非先住民,世界の観客を見据えた新たな創造を克明に描き出す.


目次

まえがき
序章 先住民のパフォーマンスと日本からの視線——映画『オーストラリア』

I部 自らの声で語る
一章 オーストラリア先住民と映画史——語る主体の獲得
二章 先住民の映画スターは語ることが出来るか——デヴィッド・ガルピリル論
三章 奥地と都市をつなげるテクノロジーと身体——チューキー・ダンサーズ『Ngurrumilmarrmiriyu(ロング・スキン)』

II 過去と現在に対する証言
四章 マラリンガからヒロシマ,ナガサキ,そしてフクシマへ——『ナパジ・ナパジ』
五章 証言者としての身体——ウェズリー・イノック論
六章 戦争の記憶とナショナリズムへの介入——『ブラック・ディッガーズ』

III部 先住民文化への祝福
七章 オペラと先住民
八章 真実の物語と祝福——『サファイアーズ』
九章 ニュージーランド演劇の半世紀と先住民——『ポフトゥカワの木』

終章 アボリジニと日本人の出会い——『ミス・タナカ』

資料編

Australian Indigenous People and Performance
Keiji SAWADA


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。