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形態の伝承講座日本美術史2

講座日本美術史
講座日本美術史2 形態の伝承

A5判 368ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-084082-8(4-13-084082-7) C337
奥付の初版発行年月:2005年05月

内容紹介

作品と向き合い,記述することに始まる美術史学は,次に作品と作品との関係性に着目し,形態の伝承という現象を見出す.形態は,空間,時間,次元(平面/立体),素材,ジャンル等の境界を越えて様々に展開する.本巻は,美術史全体をカバーする形態・様式の歴史の複雑な関係性の解明をめざす.

講座 日本美術史【全6巻】


目次

序(板倉聖哲)
第1章 文化圏の境界
影響伝播論から異文化受容論へ——鎌倉仏画における中国の受容(井手誠之輔)
東寺旧蔵「山水屏風」が示す「唐」の位相(板倉聖哲)
南都再興造仏における慶派仏師の「中国」美術の受容をめぐって(根立研介)
第2章 模倣をめぐる現象
粉本と模写(河野元昭)
仏像と本様——鎌倉時代前期の如来立像における宋仏画の受容を中心に(藤岡 穣)
芸阿弥画本の幻影——室町水墨画の型(相澤正彦)
南画における木版画譜の利用——谷文晁の場合を中心に(武田光一)
第3章 継承と変容の位相
形態の増殖——「一遍聖絵」・「彦根屏風」・「動植綵絵」(佐藤康宏)
連歌的世界の図像学——室町時代の「尽し」風屏風を例に(島尾 新)
「形態の伝承」と伝説化をめぐる考察——「琳派」を中心に(玉蟲敏子)


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