大学出版部協会

 

社会の言語態

シリーズ言語態
社会の言語態

A5判 352ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-084065-1(4-13-084065-7) C338
奥付の初版発行年月:2002年04月

内容紹介

新聞,テレビ,法律,コーラン,政治……さまざまな場における言説は,どのような言葉で構成され,社会でいかに実践されるのか.情報バラエティー番組からソビエトの政治言説まで,ことばの実践が制度やイデオロギーを生み出す過程を分析する.言語という視点から,社会の批判理論を提示する.


目次

I 言語態分析の可能性
1 新聞のディスクール分析へ
     ——新聞小説『門』を媒介にして(小森陽一・五味渕典嗣・内藤千珠子)
2 ソビエトの政治言説
     ——ソビエト・ロシアにおける「大祖国戦争」期の公的言説の詩学(高橋健一郎)
3 テレビドラマと記号支配
     ——『古畑任三郎』シリーズをめぐって(石田英敬・小松史生子)
II 社会的言語態の諸相 
4 「情報バラエティー」のダイクシスとアドレス
     ——制作者と視聴者が交錯する言説場の検証(水島久光)
5 「性(差)」の言語態
     ——言葉の個人史から読み取る〈ジェンダー〉〈セクシュアリティ〉〈複合アイデンティティ〉(クレア・マリィ)
6 イスラムの発話(フェティ・ベンスラマ)
7 帝国とユートピア——19世紀末アメリカの北極をめぐる言説(庄司宏子)
8 イデオロギーの言語態——ユートピアの言説と小説の言葉(西中村浩)
9 階級と社会の言語態(山本史郎)
III 方法の問題
10 文化研究としての言語態分析——エドワード朝イギリスにおける都市と田園(丹治愛)
11 言語と法の問題——言語学の応用(アラン・デュラント)
12 メディア分析とディスクール理論——フーコー「言葉—モノ」理論をめぐって(石田英敬)
13 政治的言語態の行為論的分析——「国際貢献」「国際協力」という罠(小森陽一)


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。