大学出版部協会

 

 語り手は読者をどのように愛してきたか善意と悪意の英文学史

善意と悪意の英文学史 語り手は読者をどのように愛してきたか

四六判 304ページ
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-080106-5 C3098
奥付の初版発行年月:2015年09月

内容紹介

ヨーロッパ近代は「礼節」の時代だった.文学作品の語り手も,読者や登場人物に対し,愛や配慮や善意をたっぷり示す.が,その裏には悪意や不機嫌,嫌悪も垣間見える.「善意の政治学」を軸に,英・米・アイルランドの近現代文学を大胆に読み直した,独創的で味わい深い一冊.「はじめに」(試し読みができます.PDF・2MB)*PDFの縦書き文章のレイアウトが崩れる場合は,一度PDFを保存してPDF専用のビューアーでご覧ください.


目次

I 「善意」の文化——16〜19世紀の英国
第1章 英会話の起源——デラ・キャーサ『ギャラティーオ』(1558),クルタン『礼節の決まり』(1670)
第2章 女を嫌うという作法——『チェスタフィールド卿の手紙』(1774)
第3章 作家の不機嫌——ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(1813)
第4章 イライラの共和国——ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865) 
[インタールード1]児童文学とですます調——江戸川乱歩『怪人二十面相』(1936-52)

II 「丁寧(ポライトネス)」に潜むもの——17〜19世紀の英・米
第5章 拘束の歓び——ウィリアム・シェイクスピア『ソネット集』(1609)
第6章 登場人物を気遣う——ナサニエル・ホーソーン『七破風の屋敷』(1851)
第7章 やさしさと抑圧——ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』(1861)
[インタールード2] 遠慮する詩人——宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(1933)

III 「愛」の新しい作法——20世紀の英・米・アイルランド 
第8章 性の教えと不作法——D・H・ロレンス『チャタレー夫人の恋人』(1928)
第9章 目を合わせない語り手——ウィリアム・フォークナー『アブサロム,アブサロム!』(1936)
第10章 冠婚葬祭小説の礼節——フランク・オコナー「花輪」(1969),ウィリアム・トレヴァー「第三者」(1967)
第11章 無愛想の詩学——ウォレス・スティーヴンズ「岩」(1954)


おわりに
文献


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。