アメリカ研究叢書
メロドラマからパフォーマンスへ 20世紀アメリカ演劇論
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-080093-8(4-13-080093-0) C307
奥付の初版発行年月:2001年03月
ブロードウェイを逃走し,身体のふるまいに舞台を移すアメリカの現代演劇.オニールからオフ・シアター,クイア演劇,パフォーマンス・アートまで,アメリカにおける<演劇性>のめくるめく変容を,学問と批評を切り結ぶ文体で論じる気鋭の著者,最新論文集.[アメリカ太平洋研究叢書]
目次
メロドラマとパフォーマンス ——序にかえて
I ユージン・オニールとメロドラマ
第1章 オニールのメロドラマティズム
第2章 オニールのシアトリカリスム
——三つの「ページェント劇」における劇空間とセノグラフィ
II メロドラマからパフォーマンスへ(1)——戦後アメリカ演劇の展開
第1章 『セールスマンの死』の「物語」——その「社会劇」的過程
第2章 ヴェトナム戦争とアメリカ演劇(1)
——ディヴィッド・レイブの戯曲,あるいは怒れるヴェトナム帰還兵の醒めた目
第3章 ヴェトナム戦争とアメリカ演劇(2)
—— 演劇の「広がり」から「深さ」へ
III メロドラマからパフォーマンスへ(2)——ポスト・ヴェトナム世代の演劇
第1章 リー・ブルーアの『メッカ参拝』をめぐって
第2章 サム・シェパードの時代——自己拡散・自己表示から指示表出へ
第3章 <キャンプ>の政治学 ——『エンジェルズ・イン・アメリカ』の90年代
IV 世界演劇の地平とアメリカ——ミュラー/ウィルソン/バウシュ
第1章 バウハウスとアメリカ/前衛の「夢」とパフォーマンス——ヴァーグナー,シュレンマーからウィルソンへ
第2章 テクスト・歴史の復讐——ハイナー・ミュラーとロバート・ウィルソン
第3章 ピナ・バウシュの日本/日本のピナ・バウシュ
V メディア,身体,アクティヴィズム——パフォーマンス・アートとは何か?
第1章 パフォーマンス・アートとは何か?
第2章 フェミニスト・パフォーマンスの系譜学
第3章 60年代演劇革命から1980年の「境界」へ
第4章 言葉への回帰と新たなアクティヴィズムへ