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ヒグマとツキノワグマの生物学日本のクマ

日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学

A5判 376ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-060220-4 C3045
奥付の初版発行年月:2011年02月

内容紹介

日本にはヒグマとツキノワグマが生息するが,なかには人間との軋轢問題から絶滅が心配される地域個体群が存在する.人間とクマとの共存をめざして,生態学,生理学,獣医学,保護管理学など,さまざまな分野の最前線で活躍する研究者が書き下ろした「クマ学」の決定版!

著者プロフィール

坪田 敏男(ツボタ トシオ)

東京農業大学地域環境科学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(坪田敏男)
序 章 クマの生物学———クマという生きもの(坪田敏男)
第I部 ヒグマ
第1章 採食生態——環境の変化への柔軟な対応(佐藤喜和)
第2章 行動圏と土地利用——トラジロウの追跡を中心に(青井俊樹)
第3章 個体群と遺伝的変異——遺伝的多様性からみた地域個体群の保全(釣賀一二三)
Topic-1 DNA多型解析による血縁関係推定(伊藤哲治)
第II部 ツキノワグマ
第4章 行動——これまでの研究と新しい研究機材の導入によりみえてきたこと(山﨑晃司)
第5章 食性と生息環境——とくに果実の利用に注目して(小池伸介)
Topic-2 安定同位体比解析による食性履歴の推定(中下留美子)
第6章 個体群の成り立ちと遺伝的構造——東日本と西日本を比較する(大西尚樹)
第7章 高山帯・亜高山帯の利用——北アルプスに生息するツキノワグマの生態(泉山茂之)
第III部 ヒトとクマの共存
第8章 クマの保全生態学——共存の論理(大井 徹)
Topic-3 食痕を用いた加害個体の特定(斎藤正恵)
第9章 クマの保全医学——麻酔・繁殖・感染症(坪田敏男)
第10章 ヒトとクマの関係——民俗学的考察(田口洋美)
第11章 ヒグマの保護管理——ヒトとヒグマの軋轢とその対策(早稲田宏一・間野 勉)
Topic-4 知床半島における管理対策への取り組み(葛西真輔)
第12章 ツキノワグマの保護管理——ツキノワグマをめぐる社会的課題とその対策(横山真弓)
おわりに(山﨑晃司)


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