大学出版部協会

 

科学と社会の知

人種神話を解体する
科学と社会の知

A5判 344ページ
価格:4,800円+税
ISBN978-4-13-054142-8 C3336
奥付の初版発行年月:2016年11月

内容紹介

人種主義は無知の所産ではなく,科学を含む知こそが人種主義を駆動してきたとはいえないか.近代知における考古学・人類学・医療の再考から,最近のゲノム研究がこんにち私たちに要求するヒトの差異の認識の現在まで,〈人種という知〉の歴史と現在を問う.


目次

序章 科学研究と人種概念 ——人種・民族・人種主義(坂野 徹)
 
第I部 自然人類学・考古学と人種研究
1章 「縄文人」と「弥生人」——日本考古学にとって「人種」とは何か(坂野 徹)
2章 フランスにおける形質人類学の変遷史——19世紀末からの人種科学をめぐって(キャロル・レノー=パリゴ/小林新樹,アルノ・ナンタ訳)
3章 人種主義と科学者の「中立性」——アンリ・ヴァロワの活動を中心に(アルノ・ナンタ)
 
第II部 人種研究とマイノリティ
4章 賀川豊彦の社会事業と科学的人種主義——近代日本における〈内なる他者〉をめぐる認識と実践(関口 寛)
5章 インドにおける血液,贈与,共同体——有徴化と匿名化のはざまで(石井美保)
6章 規律と欲望のクリオン島——フィリピンにおけるアメリカの公衆衛生とハンセン病者(日下 渉)     

第III部 「人種」とゲノム研究の現在
7章 ゲノム情報にもとづく人類学にとっての集団(太田博樹)
8章 皮膚色と頭蓋骨形態からみたヒトの多様性(瀬口典子,ライアン・シュミット)
9章 医薬品規制の最前線における人種とその表象——日本人の「身体的差異」をめぐる国際論争から(郭文華/加藤茂生訳)
10章 日本におけるゲノム研究と集団の表象——座談会(太田博樹・加藤和人・竹沢泰子・徳永勝士) 

索引(事項・人名)
筆者・訳者紹介

Dismantling the Race Myth
Volume 2, Knowledge: Between Science and Society
Toru SAKANO and Yasuko TAKEZAWA, editors


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