「未来の学び」をデザインする 新版 空間・活動・共同体
価格:3,630円 (消費税:330円)
ISBN978-4-13-053098-9 C1037
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月下旬
「創造的な学び」を目指し、協働を通して学ぶワークショップ、「コモンズ」が設けられる学校も増えた。しかし、そもそも、何をすることなの? 21世紀の学習理論の転換を具体的なかたちで示した入門書に、その後の展開をしめす対談を収録して新装復刊する。
美馬 のゆり(ミマ ノユリ)
公立はこだて未来大学システム情報科学部教授
埼玉大学准教授等を経て現職。学習科学、日本学術会議会員。『AIの時代を生きる』(岩波書店、2021)、『未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン』(共著、公立はこだて未来大学出版会、2018)、『学習設計マニュアル』(共著、北大路書房、2018)。
山内 祐平(ヤマウチ ユウヘイ)
東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
茨城大学人文学部教授等を経て現職。学習環境デザイン。『デジタル教材の教育学』(東京大学出版会、2010)、『学習環境のイノベーション』(東京大学出版会、2020)、『ワークショップデザイン論第2版』(慶應義塾大学出版会、2021)。
目次
序章 なぜ「未来の学び」なのか
学ぶって楽しい?苦しい?/頭がいいとは?/「鉄腕アトム」は作れるか/「未来の学び」を考えるためのキーワード、ほか
第1章 空間
学びの場とはこういうところですか?/公立はこだて未来大学での試み/建築家とのコラボレーション/グループ学習教室のデザインとその後、ほか
第2章 活動
学習とは先生の話を覚えることですか?/相互作用の変化のしかた/大学から秋葉原へ/ワークショップの結果/近代の教育を支えてきたもの、ほか
第3章 共同体
学習は一人でするものですか?/言語と歴史の共有/多様な参加の形態を保証する/境界実践と創発的学習、ほか
終章 学習環境をデザインしよう
なぜ「デザイン」なのか/誰が「デザイン」するのか/やりながら考える、振り返る、位置付ける、すべての人に開放されたデザイン、ほか
文献案内+その後の文献案内
初版あとがき
対談 新装版の刊行にあたって――「未来の学び」は駆動し続ける(美馬のゆり+山内祐平)
コラボを面白がる「マインドウェア」/建築と学びのパラダイム転換/コロナ禍とコミュニティビルディング/「まだ、ない」コミュニティをつくること/デザインという思想、ふたたび――「ツール」と「デザイナー」/コミュニティは「周縁」から変わってゆく/そもそもなぜ「ワークショップ」か「プロジェクト」か/対談のおわりに――これから一歩踏み出す先とは