ソーシャル・キャピタル新論 日本社会の「理不尽」を分析する
稲葉 陽二:著
A5判 288ページ
価格:4,290円 (消費税:390円)
ISBN978-4-13-050210-8 C3036
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月下旬
価格:4,290円 (消費税:390円)
ISBN978-4-13-050210-8 C3036
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月下旬
内容紹介
企業不祥事や政治の腐敗、自己責任論が蔓延し経済も停滞する日本社会。なぜこのような状況になってしまったのか? ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)論の第一人者が、その有用性だけでなく負の側面までも含めて縦横に論じる。ソーシャル・キャピタル研究の決定版。
著者プロフィール
稲葉 陽二(イナバ ヨウジ)
元日本大学法学部教授(経済学)
1949年生まれ。1973年京都大学経済学部卒、1978年スタンフォード大学経営大学院修士課程修了。博士(学術・筑波大学)。日本開発銀行入行、日本政策投資銀行設備投資研究所所長、日本大学法学部教授等を歴任。主な著書に『ソーシャル・キャピタル入門』(中公新書、2011年)、『ソーシャル・キャピタルの世界』(共編、ミネルヴァ書房、2016年)、『企業不祥事はなぜ起きるのか』(中公新書、2017年)、『AIはどのように社会を変えるか』(共編、出版会、2022年)ほか多数。
目次
序章 日本経済・社会を覆う違和感――社会の理不尽を個人が負担する理不尽
第1章 社会関係資本の現状――現場の理不尽は社会関係資本を知らないとみすごされやすい
第2章 社会関係資本とはなにか
第3章 社会関係資本の定義についての考察――3人の碩学からなにを学ぶのか
第4章 社会関係資本のダークサイド
第5章 測り方と分析の仕方の進歩――計算社会科学の出現
第6章 過去の実証研究から明らかになったこと――データの整備と理解の深化
第7章 日本経済・社会を社会関係資本の視点で再考する
終章 結局なにが言いたかったのか