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 歴史と歴史認識問題日中戦争研究の現在

日中戦争研究の現在 歴史と歴史認識問題

A5判 360ページ
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-13-026268-2 C3020
奥付の初版発行年月:2022年04月 / 発売日:2022年04月中旬

内容紹介

盧溝橋事件を発端にはじまった日中戦争は、現在に至るまで日本(日本人)に大きな影響を与えている。本書は、日本国内の政治・社会の分析をはじめ、蔣介石日記など中国側の史料や、欧米を中心とした国際情勢の分析をもとに、新たな歴史像を再構築する。

著者プロフィール

川島 真(カワシマ シン)

東京大学大学院総合文化研究科教授

岩谷 將(イワタニ ノブ)

北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(川島 真・岩谷 將)

I 日中戦争史研究の意義と評価
第1章 戦争末期における中国戦線と東南アジア戦線
     ――「一号作戦」と「ビルマ作戦」の衝撃と波紋(波多野澄雄)
 はじめに
 一 一号作戦の衝撃
 二 一号作戦の展開
 三 一号作戦の波紋
 四 東南アジアにおける日中戦争
 おわりに

第2章 「戦争遺留問題」と対日新思考
      ――江沢民・胡錦濤政権期の対日歴史政策(川島 真)
 はじめに
 一 戦争遺留問題という考え方
 二 戦争遺留問題と対日新思考
 三 「戦争遺留問題と中日関係」座談会での議論
 四 戦争遺留問題の展開
 おわりに

II 戦時体制下の認識と生活

第3章 日中戦争期(一九三七~四一)における日本の戦争指導体制(戸部良一)
 はじめに
 一 北支事変と派兵決定
 二 内閣強化
 三 大本営 
 四 大本営政府連絡会議と御前会議
 五 五相会議
 六 その後
 おわりに

第4章 日本の国家総動員体制の動揺――一九三八~三九年(森 靖夫) 
 はじめに
 一 国家総動員法第一一条発動問題
 二 不満の噴出──一九三九年末
 おわりに

第5章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム――「鍛錬」と「信仰」(平山 昇) 
 はじめに
 一 総力戦体制と「自粛」
 二 「事変下のお正月をどうするか」
 三 娯楽への渇望
 四 「自粛」のなかでの盛り上がり
 五 正当化の論理① 「信仰」
 六 正当化の論理② 「鍛錬」
 七 「紀元二千六百年」
 おわりに

III 戦争と交渉

第6章 盧溝橋事件における現地交渉(岩谷 將)
 はじめに
 一 七月七日の発砲事件
 二 北平における交渉
 三 第二九軍の動向
 四 善後交渉
 五 北平における継続交渉
 六 日本側中央の対応
 七 新司令官の着任
 八 陸軍中央部の新方針
 九 引き続く衝突
 一〇 天津における交渉
 一一 帰平前後の宋哲元の動向
 一二 北平における事態の推移
 一三 熊斌の入平と冀察側態度の変化
 一四 日本側対応
 一五 廊坊事件
 一六 広安門事件
 一七 冀察側動向
 一八 華北総攻撃
 おわりに

第7章 国際機構における「技術」と「政治」
     ――戦争・国家建設・ナショナリズムの狭間で(帶谷俊輔)
 はじめに
 一 満洲事変後の日本
 二 満洲事変後の中国
 三 日中戦争の勃発と技術協力
 おわりに

第8章 占領地における中国第三勢力
     ――中国社会党・中国国家社会党を中心に(関 智英)
 はじめに
 一 中国青年党──国共両党への批判
 二 満洲事変の勃発──中国青年党の分裂と三つの中国国家社会党
 三 日中戦争の勃発と第三勢力
 四 汪精衛政権の展開と第三勢力
 おわりに

特別寄稿 「攘外政策」の再検討――蔣介石と華北の危機(黄 自進/高栁峻秀翻訳)
 はじめに
 一 「安内攘外」政策の趣旨
 二 「高調反共、低調抗日」の顛末
 三 熱河作戦における苦境
 四 長城戦役期における政治的清算
 五 過渡期における「政整会」の任務
 六 『冀察政務委員会』をめぐる政治状況
 七 盧溝橋事件拡大の経緯 
 おわりに
  
おわりに(川島 真)      


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