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 武士・異国・祭礼描かれた行列

描かれた行列 武士・異国・祭礼

A5判 392ページ
価格:6,800円+税
ISBN978-4-13-020154-4 C3021
奥付の初版発行年月:2015年10月

内容紹介

江戸に参勤交代する武士の行列が「見せる/見られる」ものとして演出されたものであったことの意味を探り,さらに日本の中世や近代,朝鮮,中国と比較しながら,イメージのなかの行列がいかに継承され,なぜ描かれたのかを,多数の図版を用いて多角的に読み解く.


目次

序章 本書の構成と課題について(久留島浩)
 一 本書刊行のきっかけ——国立歴史民俗博物館企画展示『行列にみる近世——武士と異国と祭礼と』——
 二 本書の読み方——各章の位置づけと新たな論点について

I 武士たちの行列
 1 加賀藩大名行列図屏風(深井甚三)
  一 大名行列図の代表
  二 行列帳にみる大名行列の構成
  三 屏風の描く大名行列
  四 冊子から屏風の行列作画へ
 2 描かれた「武士の行列」(久留島浩)
  一 表象される武士の行列——見える行列・見せる行列
  二 行列を「立てる」ということ
  三 大名行列の祭礼化,もしくは祭礼行列との類似化
 3 大名行列人形の軌跡(岩淵令治)
  はじめに
  一 「雛形」としての大名行列人形——王の調度品
  二 「温古」の見世物——大名登城行列人形
  おわりに——大名行列人形の終焉
 4 武具からみた行列図(近藤好和)
  一 武具の二面性と行列
  二 武具からみた『年中行事絵巻』朝勤行幸巻
  三 武具からみた『祭礼草紙』
  四 近世武家行列図にみえる武具

II 異国の行列
 5 朝鮮通信使の江戸城登城・下城行列——狩野益信筆「朝鮮通信使歓待図屏風」を中心に(ロナルド・トビ)
  はじめに
  一 近世文化としての朝鮮通信使行列
  二 行列を組んで動く
  三 「歓待図屏風」の行列を読む
  むすびにかえて
 6 琉球国使節登城行列絵巻を読む(横山 學)
  一 琉球国使節の渡来
  二 琉球国使節を描いた様々な資料
  三 登城行列絵巻
  四 慶長から寛文までと宝永・正徳の改変
  五 「登城行列絵巻」から読み取れるもの
  六 琉球国使節渡来が残したもの
 7 オランダ商館長の江戸参府とその行列(松井洋子)
  一 「通商」の国と江戸参府
  二 描かれた「描かれない行列」
  三 「通商の国」の行列

III 祭礼の行列
 8 江戸の祭礼行列——麻布氷川祭を中心に(福原敏男)
  一 近世行列の権力性
  二 江戸の祭礼行列
  三 麻布氷川祭
  おわりに
 9 描かれた天保一〇年春の京都——蝶々踊図の新出作品の紹介を中心に(八反裕太郎)
  一 人が踊る,天保一〇年春の京都
  二 浮田一蕙——蝶々踊に自ら参加し,その姿を描き留めた絵師
  三 島田雅喬と桂青洋の蝶々踊図
  四 一酔斎泉蛙——蝶々踊を描く浮世絵師
  五 小澤華嶽——蝶々踊図の申し子
  六 蝶々踊を描く新出摺物
  七 蝶々踊の遠心力
 10 近代仙台の渡物と行列(佐藤雅也)
  一 問題の所在——祭りの依代と渡物と行列
  二 仙台東照宮祭礼の渡物と行列
  三 天長節祭礼と皇太神宮祭礼の渡物と行列
  四 青葉神社祭礼の渡物と行列
  五 招魂祭の渡物と行列
  六 仙台開設三百年記念祭の渡物と行列
  おわりに

IV 行列の比較
 11 東寺本『弘法大師行状絵』の灌頂行列図(藤原重雄)
  はじめに
  一 宮次男氏による下絵の紹介と近年の研究
  二 観智院本『東寺最初具支灌頂記』——より直接的な素材
  三 その他の『東寺最初具支灌頂記』写本と「寛信法務記」
  四 記録と絵巻との異同
  五 行列の舞台
  むすびにかえて
 12 開港場横浜の祭礼(木下直之)
  一 洲干弁天
  二 開港一周年
  三 祭の担い手
  四 どんたく
  五 軍楽隊
  六 慶応三年の横浜復興
 13 一八世紀北京の行列と祝典——万寿盛典における演劇利用について(村上正和)
  はじめに
  一 康煕帝の万寿盛典と雍正帝
  二 十八世紀後半の北京演劇と乾隆帝
  三 嘉慶帝による風俗取り締まり
  おわりに
 14 「班次図」とその周辺——朝鮮時代後期の行列図(六反田豊)
  一 前近代朝鮮の行列図と「班次図」
  二 「安陵新迎図」——地方官の赴任行列図
  三 「班次図」——「儀軌」に附された国家的行事の行列図
  四 『園幸乙卯整理儀軌』の「班次図」——正祖の華城行幸行列図

あとがき
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