組織マネジメントにおけるメタ学習 予測困難な変化に適応する熟達のメカニズム
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-011152-2 C3011
奥付の初版発行年月:2024年10月 / 発売日:2024年10月下旬
横山 拓(ヨコヤマ タク)
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ユニバーシティ サービスディベロップメント部 部長
早稲田大学理工学部建築学科卒業後、工務店、ITベンチャーを経て現職。2014年より鈴木宏昭研究室(青山学院大学)にて指導を受ける。青山学院大学社会情報学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は認知科学(熟達、問題解決、創造)、経営学(組織行動、経営組織)。
目次
プロローグ
第1章 現代のマネジャーに求められる学習
1.1 背景としてのビジネス環境の変化/1.2 予測困難な変化が常態化する組織で求められる学習/1.3 本書の目的/1.4 熟達をめぐる経営学・認知科学の先行研究の課題/1.5 ミニチュアによるモデル化を用いた段階的アプローチ
第2章 メタ学習のミニチュアとしての洞察の熟達
2.1 なぜミニチュア課題として洞察を選ぶか/2.2 洞察とその熟達をめぐる論争/2.3 メタ学習の暫定的な概念モデル/2.4 図形パズルを用いた実験デザイン/2.5 概念モデルの構成要素のミニチュア課題の事象へのマッピング/2.6 洞察の熟達の生起とモデルの妥当性の検証(第一実験)/2.7 構成要素間の関係性の分析(第二実験)/2.8 ミニチュア課題でのメタ学習と概念モデルの修正/2.9 ミニチュアからフィールドへ
第3章 フィールドでのマネジャーのメタ学習
3.1 フィールド調査にあたって/3.2 調査の概要/3.3 マネジャーの日常/3.4 概念モデルの構成要素のフィールドの事象へのマッピング/3.5 組織パフォーマンス/3.6 標準プロセスからの逸脱/3.7 早期フェーズの修正判断/3.8 高次学習の仕方の変化/3.9 ゴールの漸次的創発/3.10 計画の分散/3.11 マイクロ・コーディネーション/3.12 予測困難な変化に適応するメタ学習
第4章 創発過程としてのメタ学習
4.1 本書の歩みを振り返る/4.2 メタ学習のメカニズム/4.3 本書の貢献/4.4 本書の課題と展望
あとがき
付録――第2章第二実験の事例分析と言語報告