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21世紀公共哲学の地平

公共哲学
21世紀公共哲学の地平

A5判 448ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-003420-3(4-13-003420-0) C330
奥付の初版発行年月:2002年07月

内容紹介

「哲学・政治・経済・その他の社会現象を公共性という観点から統合的に論考する学問」としての公共哲学をいかにして構想できるのか.新しい公共性のあり方を近代以降の歴史と現代に即して探るとともに,さまざまな分野から公共性と公共哲学の可能性を考察し,「学問の構造改革」を目指す.


目次

はしがき:学問の構造改革に向けて(山脇直司)
序論 グローカル公共哲学の構想(山脇直司)
第1部 日本における公共哲学の展開と創造
1章 幕末における公共観念の転換 議会制の観念の形成過程(三谷太一郎)
2章 「不思議の世界」の公共哲学 横井小楠における「公論」(苅部 直)
3章 公共形成の倫理学 東アジア思想を視野にして(黒住 真)
4章 新公共主義(ネオ・リパブリカニズム)の基本構想(ビジョン)(小林正弥)
第2部 経済・法・公共性
5章 経済・正義・卓越(塩野谷祐一)
6章 〈合理的な愚か者〉を越えて 選好構造の多層化(後藤玲子)
7章 社会経済体制の進化と公共性(八木紀一郎)
8章 多元的自我とリベラルな法共同体(長谷川晃)
9章 司法改革の公共哲学(金原恭子)
第3部 科学技術・デモクラシー・公共政策
10章 科学技術の公共性の回復に向けて(小林傳司)
11章 情報化社会と公共性 サイバースペースは「公共空間」たりうるか(曽根泰教)
12章 ローカル・イニシアティブと公共性(藪野祐三)
13章 公共政策の理念としての公共哲学(足立幸男)
特論 一経営者としての公共哲学考 内発的公共性発達体験集積人の自覚と実践(矢崎勝彦)
コメント(稲垣久和・今田高俊)
おわりに(金泰昌)


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