柳宗悦と民藝 物と場所の思考
価格:4,290円 (消費税:390円)
ISBN978-4-86283-383-9 C3036
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月中旬
東日本大震災やコロナ禍がもたらした〈日常〉への問いや、世界共通の課題としての環境問題への注目など、今後の諸課題へのヒントが民藝の中にあることを、社会学的視点で論じる。
竹中 均(タケナカ ヒトシ)
竹中 均(たけなか・ひとし)
1958 年生まれ
早稲田大学第一文学部社会学専修卒業
大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学
博士(人間科学)
神戸市外国語大学教授を経て、現在、早稲田大学文学学術院教授
専攻は理論社会学、比較社会学
著書として、
『柳宗悦・民藝・社会理論─ カルチュラル・スタディーズの試み』明石書店、1999 年
『精神分析と社会学─ 二項対立と無限の理論』明石書店、2004 年
『自閉症の社会学─もう一つのコミュニケーション論』世界思想社、2008 年
『精神分析と自閉症─ フロイトからヴィトゲンシュタインへ』講談社、2012 年
『自閉症とラノベの社会学』晃洋書房、2016 年
『「自閉症」の時代』講談社、2020 年
『自閉症が文化をつくる』世界思想社、2023 年
がある。
目次
序章 略史と本書の概略
第1章 民藝 ──物とどう向き合うのか?
第2章 「作ること」「使うこと」からその先へ ──物をめぐる柳宗悦思想の可能性
第3章 郷土のもの/郷土のこと ──民俗学・民藝・民具研究
第4章 郷土の地図を描く柳宗悦 ──『現在の日本民窯』と『手仕事の日本』
第5章 柳宗悦の二つの関心 ──美と社会、そして朝鮮
第6章 柳宗悦と朝鮮陶磁 ──茶道の継承と批判という視点から
第7章 「韓国」陶磁の二〇世紀と柳宗悦 ──植民地期から解放後へ
第8章 作り手の深層 ──柳宗悦における神秘と無意識
終章 民藝の新たな可能性
初出一覧
あとがき