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「移行経済型市場」と国際的インパクトを中心に中国株式市場の形成と発展(1978‒2020)

中国株式市場の形成と発展(1978‒2020) 「移行経済型市場」と国際的インパクトを中心に

A5判 590ページ
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-86283-332-7 C3033
奥付の初版発行年月:2022年05月 / 発売日:2022年05月中旬

内容紹介

改革開放以降、中国株式市場規模は世界第2位となった。国家主導と草の根という中国改革の二重構造を「上からの改革」と「下からの改革」に言葉を変え、中国株式市場の形成と発展を考察

著者プロフィール

王 東明(オウ トウメイ)

王 東明(おう・とうめい)
1963年 中国福建省に生まれる
1984年 中国厦門大学経済学院計画統計系 卒業
1997年 東京大学経済学研究科博士課程 単位取得退学
日本証券経済研究所主任研究員、摂南大学准教授、大阪市立大学商学部・経営学研究科准教授を経て、現在、大阪公立大学商学部・経営学研究科准教授


2021年 一般社団法人大阪銀行協会 2021年度大銀協フォーラム優秀賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
目次
図表目次
略語表

 序 章 課題と構成
  第1節 研究課題
  第2節 問題意識と分析視角
  第3節 中国株式市場の概念規定
  第4節 先行研究
  第5節 本書の構成

第I部 中国株式市場の形成過程
 第1章 株式会社制度の導入
  はじめに
  第1節 株式会社制度導入の背景
  第2節 株式発行と株式会社制度導入の経緯
  第3節 株式会社制度の導入を巡る論争
  おわりに
 第2章 株式市場の生成
  はじめに
  第1節 上海市場の生成
  第2節 深圳市場の生成
  第3節 株式市場の形成要因
  おわりに
 第3章 株式市場の拡大と市場の問題点
  はじめに
  第1節 株式市場の生成と拡大の各時期の特徴
  第2節 株式市場の拡大と市場の役割
  第3節 株式市場の諸問題
  おわりに
 第4章 都市部における大衆投資家の形成
  はじめに
  第1節 中国の個人所得と家計資産の変化
  第2節 個人投資家調査
  第3節 個人投資家の投資状況
  第4節 個人投資家の市場認識
  おわりに
  【調査関連資料】
 第5章 株式所有構造と企業効率──上場企業381社の検証
  はじめに
  第1節 企業の所有構造の変化
  第2節 上場企業の株式所有構造
  第3節 上場企業の業績
  第4節 上場企業381社の検証
  おわりに
 第6章 上場企業のコーポレート・ガバナンス
  はじめに
  第1節 専門的経営者の台頭─企業調査を通じて
  第2節 経営者報酬とインセンティブ
  第3節 企業内党組織の役割
  第4節 企業の意思決定の在り方の変化
  おわりに
  調査関連資料】

第II部 中国株式市場の国際的インパクト
 第7章 B株市場の創設
  はじめに
  第1節 B株市場の創設
  第2節 B株の市場状況
  第3節 市場の問題点
  第4節 B株投資家
  おわりに
 第8章 中国国有企業のニューヨーク上場によるインパクト
  はじめに
  第1節 中国企業の海外上場の状況
  第2節 中国石化上海石油化工股份有限公司の事例
  第3節 中国企業の海外上場に伴う諸問題
  第4節 中国国有企業のニューヨーク上場
  おわりに
  付録1 中国企業の海外上場に関する手続きおよび諸段階
  付録2 ADRの仕組みと現況
 第9章 中国のWTO加盟と金融・資本市場の開放
  はじめに
  第1節 WTO加盟のメリットとデメリット
  第2節 外資系銀行の国内金融業務への参入
  第3節 外資系保険会社の国内保険業務への参入
  第4節 資本市場の開放
  第5節 QFII制度の導入
  おわりに
 終 章 中国株式市場の展望
  第1節 本書の結論
  第2節 中国資本市場の展望

参考文献
改革・開放以降の中国証券年表(1978–2020)
初出一覧
あとがき
索  引


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