この生 世俗的信と精神的自由 This Life: Secular Faith and Spiritual Freedom
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-8158-1160-0 C3010
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月中旬
有限性の忘却に抗して、今ここにある生の哲学へ――。「死後の生」を超え、我々が〈自由な時間〉を生きる社会とはいかなるものか。ハイデガーやデリダの難解さを脱し、アーレントとは別の仕方で、グローバル資本主義下の人間の条件を洞察、それを超え出るヴィジョンを提起する。
マーティン・ヘグルンド(マーティン ヘグルンド)
Martin Hägglund
1976年スウェーデン生まれ。2011年にコーネル大学にて博士号を取得。現在、イェール大学教授。本書『この生』によりアメリカ比較文学会のルネ・ウェレック賞を受賞。邦訳に『ラディカル無神論──デリダと生の時間』(法政大学出版局、2017年)がある。
宮﨑 裕助(ミヤザキ ユウスケ)
新潟大学准教授などを経て、現在、専修大学文学部教授。著書に、『読むことのエチカ──ジャック・デリダとポール・ド・マン』(青土社、2024年)、『ジャック・デリダ──死後の生を与える』(岩波書店、2020年)他がある。
木内 久美子(キウチ クミコ)
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。訳書に、ポール・ド・マン『盲目と洞察──現代批評の修辞学における試論』(共訳、月曜社、2012年)、編著に『ベケットのことば』(未知谷、2023年)他がある。
小田 透(オダ トオル)
静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター特任講師。訳書に、ピーター・クロポトキン『相互扶助論──進化の一要因』(論創社、2024年)、デイヴィッド・ガーランド『福祉国家──救貧法の時代からポスト工業化社会へ』(白水社、2021年)他がある。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章
第Ⅰ部 世俗的信
第1章 信
第2章 愛
第3章 責 任
第Ⅱ部 精神的自由
第4章 自然的自由と精神的自由
第5章 私たちの有限な時間の価値
第6章 民主社会主義
終 章 私たちの唯一の生
謝 辞
訳者あとがき
註
参考文献
索 引